新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

一番弟子との再会

 今日の相場は小幅安です。一時値上がりしたのですが、結局小幅安で終わりました。対ドル相場は相変わらず108円台です。持ち株はほぼ全面高です。三桁の値上がりの時は値下がりし、下げた時に小幅ながら値上がりしています。
 ところで、昨日一番弟子と再会しました。一番弟子とは中国の大学にいた時指導した学生さんです。日本の国立大学に留学し、博士号を取得しました。
 中国に帰って、中国の国立大学の教員に就職できたのです。どこの国でも学位をもっているだけでは就職できません。運もありますが、実力も必要です。
 中国沿岸部の町で日本人なら誰でも知っている町です。大学のレベルは一流です。おじさんの時代風に言えば国立一期校と言ったところです。
 今回の来日は日本での資料収集です。一番弟子は中世文学が専門です。中国には中世文学に関する専門書や研究書がほとんどないので、それを買いにきたのです。
 今回はお世話になった人へのお礼もかねて、ご両親と姪ごさんを連れてきました。こちらに来た時次女とも顔見知りだったので、次女と孫たちも来ました。
 ご両親はとても喜んでくださいました。おじさんとツマクマそれに一番弟子とで弟子のご実家へ行ったことがあったのです。その村に外国人が来ることはないので、村人もやってきました。
 その村から国立大学の先生それも学位を持った人がでるのは後にも先にも弟子だけでしょう。博士論文を書くときには相当苦労しました。
 博士論文の場合、査読のある雑誌に3編以上論文を掲載されなければなりません。査読というのは、提出された論文を読んで、掲載するかどうか決定することです。
 いわゆるアンパイアがいるのです。掲載するにあたって、書き直し箇所を指摘されることもあるのです。もちろん査読の雑誌にもランクがあります。
 これに掲載してもらうために、論文のデーター改ざんが頻発していることはご承知の通りです。論文掲載が決まった時点でほぼ博士論文は出来上がったも同然です。
 掲載された論文を組み合わせて論文を完成させるのです。就職の際自分の書いた博士論文や発表した論文の内容が問題になります。
 その上日本でも中国でもそうですが、ひきやコネが働くのです。レベルがそれほど変わらないとしたら、知り合いを取りたいのが人情です。
 その関門をクリアーして一番弟子は大学の先生になれたのです。もちろん任期制で5年以内に業績を残さないと上には行けません。これも日本と同じです。
 アメリカも同様です。取りあえず入り口まで来ましたが、この後も大変です。何とか頑張ってもらいたいと思っています。明日は専門学校の授業です。