新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

日本バッシングと日本パッシング

 今日は学生さんが卒業論文の打ち合わせに来ました。この学生さんは卒業後日本の大学院への進学を希望しています。留学の手続きは大変なようです。それから昨日初めて成都におられる方からコメントをいただきました。ありがとうございます。励みになります。
 さて今日は日本バッシングと日本パッシングについてです。日本の皆さんは中国では政府も含めて相当日本に対する反感が強いとお思いでしょう。マスコミも連日日本たたきをしていると思っている評論家もいます。桜井女史などはその最たるものです。
 これは全くの勘違いです。中国では日本に対する関心は日本人が中国に持っている関心ほどはありません。今中国は日本より欧米やアフリカに目が向いています。もし中国に来て中国の中央電視台(日本のNHK)のニュースを見ればすぐ分かります。中国の夜7時のニュース(これは日本の夕方7時のNHK ニュース同様一番権威があります。また、ほとんどの地方局が流します。)でも日本に関する報道はわずかです。
 中国にとっての関心はアジアであればタイ、インドそれからパキスタンなどです。中国の政治家は勢力的にヨーロッパやアフリカを訪問しています。さすがに中国共産党の主席は中国にいますが、副主席や首相、副首相は精力的に世界中は回っています。その証拠にいつもテレビではその動静が報道されます。アフリカの国は特に精力的に回っているようです。また各国代表団との会見も報道されます。
 日本のように「政治とカネ」や選挙対策に振り回されないからです。明らかに日本はバッシングの対象ではなくパッシング(素通りあるいは無視)の対象になっています。それに気がつかないのは日本国内で日本のマスコミ報道しか知らない日本人だけです。選挙目当ての新党作りや政治的経験不足の地方政治家の大言壮語に振り回される姿は中国の堂々たる政治指導者を見た時情けなくなります。
 中国にきて思うのはすでに日本の時代は終わったということです。中国は日本や韓国それに北朝鮮にはそれほど関心を持っていないのです。関心を持つ必要がないからでしょう。自然に衰退するのを待っているだけのようです。(日本でこんなことを書けばすぐに媚中派とレッテルを貼られるでしょうね。)
 そうは言っても、おじさんがいくら憤っても仕方のないことです。明日も休日です。ツマクマは領事館や日系企業のご婦人方とお食事会です。