新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

北朝鮮は核を放棄するのか。

 昨日はいろいろ忙しくてブログを書くことができませんでした。今日もこれから忙しくなるので今ブログを書いています。相場の方は円安株高傾向です。
 タイトルにある北朝鮮の譲歩で月曜日の株価は上がると思います。ところで今回の北朝鮮の譲歩は核の放棄につながるのでしょうか。
 今回はミサイルや核実験の中止と核実験場の閉鎖です。一見北朝鮮の大幅譲歩に見えますが、北朝鮮にとってそれほど大きな損失ではないと思います。
 北朝鮮としては核実験を繰り返したので大体データ収集は終わっていると思います。ミサイル実験も同様です。これからは得たデーターからさらに改良を続けるはずです。
 北朝鮮にとって絶好の時間稼ぎなのです。アメリカの首脳会談受諾は北朝鮮にとって驚きであったと思います。しかし、外交巧者の北朝鮮にとって、これも一つのチャンスだと受け取ったのでしょう。
 結局何を捨てて何を取るかです。北朝鮮にとって名を捨てて実をとる戦略なのでしょう。アメリカのCIA長官との極秘折衝でも、アメリカ側は何か目に見える成果を要求したと思います。
 もちろんアメリカ側も北朝鮮の顔を立てる必要があります。余り無理なことを言って会談が決裂すれば、アメリカ側も強硬策を取らなければなりません。
 米朝の軍事衝突などを願っている国は世界中どこにもありません。アメリカ側も戦後初めての米朝首脳会談を成功させたとなれば、トランプ大統領の支持率は大きく上がると考えています。
 北朝鮮もここで米朝首脳会談を成功させて経済制裁を緩和させることができるなら、大きな利益があります。こうして米朝の利害が一致したのです。
 もちろん、中国もそれを歓迎するでしょう。ロシアも同様です。一番割を食っているのが日本です。すでに日本の頭ごしに米朝の合意ができているのです。安倍首相はトランプ大統領にいろいろ注文を付けましたがすでに勝負は終わっているのです。
 合意のあてのない会談など最初からするはずはありません。会談は単なるショーにすぎないのです。それも直前の合意でなく、かなり前に合意があって、さも合意に至る道が困難に満ちているようにみせて、直接会談したことで困難が克服できたとみせかけているのです。
 アメリカも北朝鮮も中国も今日本の政治家がどんな状況に置かれているか良く知っています。これからどんどん日本パッシングが進むでしょう。外交のアベなどと自慢してみてもどうしようもありません。
 早く岸田さんくらいと総理の座を交代してもらいたいものです。人心一新には穏健派の岸田さんが首相になるのが一番です。
 明日は日曜日なので教会で教会です。