新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

聖書と動物

 昨日は新しい教会に行った後墓前礼拝と忙しかったのでブログをお休みしました。新しい教会での説教のテーマは羊飼いとしてのイエスです。
 詩編にも有名な主は我が牧者とあります。聖書を代表する動物は羊なのです。ヨハネ福音書10章からの説教でした。ここでは副題として、イエスは良い羊飼いとついています。
 そういえば、イエス誕生の時、真っ先に駆けつけたのも羊飼いでした。当時羊は大切な家畜であり、財産でもあったのです。
 それを守るのが羊飼いなのです。もちろん、雇われて羊飼いになる場合もありますが、たいてい羊の持ち主が羊飼いも兼ねました。
 彼らは大切な財産である羊を泥棒や狼などの野獣から守ったのです。特に夜は危険でした。さくの入り口は特に危険だったので、羊飼いはそこで寝たと言われます。
 旧約聖書ではユダヤ教の祖とされるアブラハムが息子イサクをいけにえとして捧げようとするとき、神が子羊を遣わした話があります。
 羊は神に捧げる犠牲でもあったのです。旧約聖書では食物禁忌として動物や魚類がでています。レビ記の食物禁忌が有名です。
 レビ記11章では食べて良い動物として、ひずめが分かれていて、はんすうする動物以外食べてはならないとしています・。たとえば、ラクダははんすうするが、ひずめが分かれていないのでだめです。
 野兎ははんすうするが、ひずめが分かれていないのでだめです。いのししは、ひずめが分かれているが、はんすうしないのでだめです。
 魚についてもひれやうろこがあれば、海のものでも川のものでも食べて良いが、ひれやうろこのない魚類はだめです。ですから、たこやいかを食べることはだめです。なまこもうにもだめでしょう。昆虫もOKで、いなごの類も食べることができます。
 爬虫類はすべてだめです。中国では蛇を食べますが、これはユダヤ教ではだめでしょう。イエスエルサレム入場の時はロバが重要な役割をはたします。
 英雄であれば、馬に乗ってどうどうと入場すべきところですが、イエスは貧相なロバに乗って入場するのです。高い者が低くされ、低い者が高くされるという言葉の通りです。
 ラクダもお金持ちが天国にいくのより、ラクダが針の穴を通る方がたやすいという例で使われます。牛は余り聞いたことがありません。出エジプト記には異邦人の神として黄金の牛が作られた話がでてきます。
 エジプトなどでは牛が神としてあがめられてのでしょう。聖書と動物と言うのはなかなかおもしろいテーマでした。明日は専門学校の授業です。