新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

きつねと狸のばかしあいー朝鮮半島情勢

 今日は中学の仕事でした。今運動会の練習中で授業も変則的です。取りあえず来週いっぱいは中学は忙しそうです。
 ところで、朝鮮半島をめぐって急速に動きが進んでいます。日中韓の首脳会談が行われる一方、中朝首脳会談が行われ、さらにアメリカの国務長官の訪朝もなされています。
 中朝会談は明らかに、中国の力を背景にアメリカと対抗しようとしています。アメリカも中朝の密接な関係をみせつけられらば、仮に米朝会談が決裂しても、アメリカが軍事行動に動くこともありません。
 さりとて中国も何の見返りもなく北朝鮮の支援するはずもありません。北朝鮮がこれ以上核開発を進めることは許さないというのが、中国の姿勢でしょう。
 さりながら、中国抜きに米朝や韓国との関係回復が進むのも困ります。このあたりのすり合わせが難しそうです。アメリカの国務長官訪問は取りあえず、北朝鮮の誠意として、今捕らわれているアメリカ人を釈放してほしいということでしょう。これを手土産にトランプ大統領北朝鮮と会談するというのが筋書きでしょう。
 しかし、北朝鮮としては何の見返りもや約束もなく釈放するわけにはいきません。ここでも互いのばかしあいが進んでいます。
 日本としてはこのまま流から取り残されるわけにはいきません。さりとて拉致問題を置き去りにされては国内世論が持ちません。ここでも日本が北朝鮮に何を与えるかです。
 今与える材料がありません。外交は取引ですから、何かを得ようとすると何かを与えなければなりません。日本にとって難しいところです。
 米中韓北朝鮮ともしたたかな外交をします。スタートが米朝・朝韓両国首脳会談ですから、日本には取り残され感があると思います。
 まだまだ先行き不透明です。米朝首脳会談が完全に終わるまで北朝鮮問題は進まないと思います。明日はいろいろ忙しいです。