新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

不安定かする中東情勢

 昨日はいろいろ忙しくてブログを書けませんでした。今日は本来中学の仕事なのですが、体育大会の総合練習があって授業はありません。
 それでお休みになりました。学校行事と定期考査の時は仕事がないのです。ところで、トランプ大統領イスラエルアメリカ大使館のエルサレム移転を実行しました。
 先日はイランとの核合意から離脱しました。その前はパリ協定から離脱、さらにはTPP交渉からの離脱とお騒がせです。
 イランの核合意からの離脱とエルサレムへの大使館移転は中東に大きな影を落としています。とくにエルサレムへの大使館移転では反発するパレスチナ人が抗議行動に出ています。
 ここでイスラエル軍は実弾射撃もやって数十人の死者が出ています。しかし、これに対する中東全体の抗議運動は余り目立ちません。
 イランも表面的に冷静を装っています。ただ石油の値段だけが上がっています。ガソリン価格もずいぶん上がりました。以前は130円台だったのが今では140円台です。
 150円台くらいまで行くかもしれません。中東諸国の反対が表面化しないのは、一つはアメリカの力を怖れているからともいえます。
 以前なら石油戦略を使って世界に影響を与えたのですが、アメリカのシェルオイル生産のおかげで自由に価格を操作できなくなりました。
 また中東自身が一枚岩ではないのです。イスラム自身がスンニ派シーア派に分かれて争っています。イランが勢力を伸ばすのに対して対抗するサウジアラビアアメリカの支援をあてにしています。
 これは国のレベルの問題で庶民にとってアメリカの横暴は許されないと思っているかもしれません。とくにパレスチナの住民には絶望感を抱かせるものだと思います。
 これがテロに結びつく可能性もあります。一時勢いを失ったイスラム過激派が息を吹き返すかもしれません。ところで北朝鮮がまたちゃぶ台返しをしました。
 南北の高官級会談を突然中止したのです。これは毎度のことで、米韓軍事演習に対する反発だと言われます。アメリカのペースでどんどん進むことへの反発でしょう。
 問題はこのまま米朝首脳会談中止まで行くかということです。そこまではしないと思いますが、もしそんなことになれば朝鮮半島の緊張が一気に高まります。
 アメリカの軍事行動が懸念されるからです。北朝鮮が何と言っても米韓軍事演習はやるでしょう。とにかく今国際情勢は先が読めません。
 取りあえず米朝首脳会談が注目されます。明日は中学の仕事です。