新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

人生100年時代の恐怖

 今日は午前中だらだら過ごし、午後からはテレビで野球観戦をしました。何とかひいきのチームが勝ってうれしかったです。
 ところで、今100年時代という言葉が流行しています。人生100年時代という意味です。かっては長寿は喜ばしいことでした。
 しかし、過ぎたるは猶及ばざるが如しのことわざの通り、長く生きればいいというものではありません。かって人生50年と言われた時代の倍生きるのです。
 つい先ごろまで人生60年でした。ですから50歳で定年になって残りは10年でした。そんな時代は定年後年金と退職金を使えば幸せな老後が送れました。
 ちょうど退職金がなくなることには、人生も終わったのです。しかし、100年つまり100才まで生きるとまず経済的に大変です。少々退職金があっても、60歳あるいは65歳で仕事が終わって残り35年ですから、かなり不足するでしょう。
 たとえば、年100万円程度退職金を取り崩すとなると35000万円以上預貯金がないと困ります。ちょっと出費が重なるととても年100万円の預貯金取り崩しで足らないでしょう。
 それ以上に怖いのが健康です。大体75歳から体に不調が現れるようです。80歳を超えることには痴ほう症状が出る可能性もあります。80歳過ぎて完全な健康体の人は少ないと思います。
 となるとお金はどんどんなくなる、健康には不調が出る中で20年近くを過ごさなくてはなりません。経済的な不安・健康不安以外にも、喪失の不安があります。
 100年も生きると、子供や孫に不幸なことが起きる可能性も高いです。親が100歳だと子供は70代・80代になります。亡くならなくても、病気やさまざまな困難に直面することもあります。
 ツマクマの母親は娘をなくし、自分も耳が遠くなりながら健康なので97歳まで生きています。今の時代感染症で亡くなることがほとんどないので、成人病などでなければ、老衰以外なかなか亡くならないようです。
 早く死にたいけれど、心臓が丈夫なので生きて居る人も多いです。おじさんももし、100年生きるとしたら後21年もあります。年金はそこそこあるけれど、そもそも住む家がそんなに長く持つだろうかと思います。
 介護してもらうとなると子供達も大変です。さりとて80歳では死にそうもありません。90歳になって、さらに生きるか安楽死するか選択できる時代になったらいいと思います。
 苦しまず眠るように死ねる薬が開発され90歳の時点で安楽死を選ぶかそのまま生き続けるか選択できる時代が来ればよいと思います。
 と言っても明日死ぬかもしれないので、何とも言えないところです。おじさんはこれまでの人生に後悔がないので、いつ死んでもいいです。
 明日は日曜日なので教会です。