新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

新しい動きとしての南北協調路線

 今日は日曜日なので教会でした。今日の説教は読者のみなさんに余りなじみのない内容だったので、またまた南北問題について書きます。
 驚きの米朝首脳会談中止発言後急速に事態は動きました。日本の政治のように頑なに自分の意見に固執するのでなく、事態を次々に変えていきます。
 トランプ大統領の変わり身の早さも注目されますが、南北首脳の変わり身の速さも注目されます。特に金委員長の動きは想像以上でした。
 外務次官の発言にトランプ大統領が怒りをあらわにすると、すぐ上司の第一外務次官が謝罪し、金委員長も仲介役として韓国の文大統領を動かします。
 あれほど北朝鮮は韓国の大統領を無視してきたのに、今回は自分の方から会談を申し入れたようです。それも長い事前の交渉もなく突然です。
 サイトにもありましたが、やはり同じ民族ですから文大統領も金委員長の依頼をすぐに受け入れたようです。今これまでなかったほど南北朝鮮は緊密に連携しています。
 もちろん南北朝鮮から会談開催を頼まれたわけですから、トランプ大統領も機嫌がいいです。かれは持ち上げられるのが大好きです。
 このままいけば、取りあえず中身はなくても米朝首脳会談開催まで持っていけるかもしれません。あくまでも「かもしれない」という状態です。
 米朝どちらの指導者も気まぐれであるという点では共通しています。ただ行動力や決断力もあります。また、トップダウンなので、自分がやると言ったら何でもできるのです。
 周りの意見など聞かない点でも似ています。案外シンガポールで会談したら、うまが合うかもしれません。今どちらの国もトップの意向で動いています。
 何かのきっかけで、急速に二国が接近し、国交回復まで行く可能性もあります。アメリカにとって一番大事なのはICBMの開発をやめることです。非核化はその次でしょう。
 取りあえずICBMの開発中止で合意して非核化は順次行うということで妥協し、日米韓で北朝鮮に経済援助を行う、また経済制裁は順次緩めるという形で合意できたら、北朝鮮の勝利です。
 もちろん韓国の勝利でもあります。まあそんな虫のいい話はないので、最悪の会談中止もあり得ます。とにかく、今恐ろしい勢いで朝鮮半島情勢が動いているのは間違いありません。
 明日は午後から中学の仕事です。