新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

米朝首脳会談がありました。ー予想通りの合意

 今日は専門学校の授業でした。何とか無事終わりました。次回は金曜日です。さて今日は歴史的な米朝首脳会談がありました。
 当然のことですが、具体的な成果はありませんでした。これはすでに予想していた通りです。一回の会談でどうなるものではありません。
 朝鮮半島の平和と非核化を進めるというメッセージだけです。これは誰でも反対する人はいません。それでもまず二人が会ったという事実が大切です。
 これまでお互いに悪魔視していたのに、握手したのですからすごいです。そもそも金委員長が海外でアメリカの首脳と会談するなど1年前に予想した人はいなかったでしょう。
 それより米朝軍事衝突の可能性の方が高かったのです。数年前は北朝鮮崩壊論が盛んに議論されたものです。今は崩壊すると思われた北朝鮮が堂々とアメリカ大統領と会談しています。
 拉致問題については取りあえず取り上げられましたが、具体的な回答はありませんでした。トランプ大統領としても、議題に上げたという事実だけが重要なのでしょう。
 後は日本独自でやってくれということでしょう。日本としては北朝鮮とどう立ち向かうかです。残念なことに日本には決め手がありません。
 拉致問題を国際社会に訴えているのは日本だけです。中国・韓国・ロシアともに拉致問題にはほとんど無関心です。もちろんヨーロッパも無関心です。
 そもそも日朝首脳会談北朝鮮が応じるか不透明です。応じるようアメリカが北朝鮮に働きかけるかです。アメリカとしては、米朝首脳会談北朝鮮拉致問題の解決を申し入れた段階で義理は果たしたと思っているかもしれません。
 仮に北朝鮮に会談の応じるようアメリカが言ったとしても、北朝鮮が応じるかは不明です。北朝鮮としては自国に何らかの利益をもたらさないなら、応じないでしょう。
 ボールは日本側にあります。すでに北朝鮮へ強い制裁が行われるようなムードではありません。米朝が和解に進んでいるのにそれに逆行する動きは難しいです。
 最後は安倍首相がお土産として北朝鮮に何を示すかです。もし北朝鮮拉致問題を話題にしても、それ以上の得るものがあるなら応じるでしょう。
 お土産が大きいと国内世論の反発を買うし、小さいと北朝鮮が会談に応じません。二律背反の中外交の安倍真価が問われる局面です。
 明日は中学の仕事です。