新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

大学入試科目についてー私立文系の数学

 今日は専門学校の授業でした。帰ってこれを書いています。相場は176円安です。アメリカが6日間連続安なのに対して日本は値上がりもしています。
 以前はアメリカの写真相場で、アメリカの相場が下がれば日本も下がり、アメリカが上がれば日本も上がったものですが、時代も変わったものです。
 ところで、今日サイトを見ていたら驚くべきニュースが出ていました。何と早稲田の政経学部で数学が必須になるというのです。
 伝統的に私立大学文系は数学が受験科目にありません。もちろん、社会との選択で数学がある大学もあります。数学がある私立文系で一番有名なのが慶応大学の経済学部です。
 こちらは、おじさんの時代から数学が必須でした。今は数学必須のコースと数学を使わなくても良いコースに分かれているようです。
 経済学を学ぶには数学は絶対に必要です。それもかなり難しい数学を使います。数Ⅰくらいでは太刀打ちできません。少なくとも数ⅡB(おじさんのころはこう呼んでいました。)の知識が必要です。
 いわゆる微分積分について勉強しておく必要があるのです。数学必須となると早稲田の受験生は激減するでしょう。今の高校生はできるだけ科目が少ない大学を選ぶからです。
 しかし、逆に本当に早稲田に行きたい学生だけが来ます。まず記念受験政経学部に関しては無理です。くる生徒は相当優秀な学生ばかりになります。
 国公立大学志望の学生が増えると思います。これについて、実は早稲田は受験生が多いので、文部科学省から睨まれているのだという見方もあります。
 つまり、数学を入れることで、受験生を絞りこみ、同時に経済に必要な知識のある学生を取ることもできるというのです。ただ、早稲田が予想した以上に受験生が激減する可能性もあります。
 また、政経学部でなく、法学部や商学部に受験生が流れる可能性もあります。考えてみればおじさんの頃国公立大学の試験科目は相当ハードでした。
 文系でも社会2科目、理科2科目というところがありました。そうでなくても社会2科目、理科1科目でした。おじさんも文系クラスでしたが、社会は地理・日本史・世界史・倫社・政経、理科なら生物・地学・化学・物理全てやりました。
 数学は数Ⅲまでです。微分方程式積分方程式までやりました。よくやったものだと思います。現在なら、落第する者が大勢でたでしょう。
 当時公立高校それも普通科に進学するのは全中学生の3割以下だったからできたのでしょう。中学生の数に比べて今より普通科の公立高校は少なかったと思います。
 これから早稲田の政経学部を受験する受験生はお気の毒です。3年生になって数学を勉強するのは無理なので、今の3年生で政経志望生徒は浪人覚悟で受験するしかないでしょう。
 2年生なら対策は可能です。大学の方針変更は高校生にとって大変です。明日は知り合いの法事があるので、それに出席します。