新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

知人の法事に出ました。

 今日は知人のお母さんの三回忌に出ました。おじさんはキリスト教ですが、いろいろ事情があって、法事などにでることがあります。
 仏教のことについて学ぶことができておもしろいです。三回忌となれば、関係者の悲しみもだいぶ薄れます。仏教でいえば次は七回忌です。
 その頃になると亡くなった当時と相当様子も変わっています。知人のところは浄土真宗大谷派です。俗に言うお東です。おじさんの実家は浄土真宗本願寺派俗にいうお西です。
 同じ浄土真宗ですから間違いやすいです。母の話では、父の遺骨を間違えて東本願寺に収めたようです。ところで大谷派のお経は3つあるのだそうです。
 一番有名なのは仏説阿弥陀経です。次に有名なのが、観無量寿経です。もう一つは知らなかったのですが、無量寿経と言うのだそうです。
 このお寺ではお坊さんの読経にあわせて、参列者もお経を読みます。その時、かって国語史の講義で学んだ有名なハ行転呼音がありました。
 これは中世から戦国にかけてあった言語現象です。たとえば「こんにちは」という時の「は」が「た」になるのです。つまり、中世から戦国期まで「こんにちは」ではなく「こんにった」と言ったのです。
 ある年の大河ドラマを見ていたら、秀吉がこのハ行転呼音を使っていました。今日発見したのは、和讃を読んでいた時、この転呼音がありました。
 「は」と書かれた横に「タ」とフリガナがついていたのです。お坊さんは間違いなく「は」と書かれた部分を「タ」と発音しました。
 参加者には申し訳ないのですが、信仰が違うのでどうしても違うところに目が行ってしまいます。和讃(わさん)とは日本語で書かれた仏をたたえる言葉です。
 以前真言宗の声明(しょうみょう)を聞きに行ったことがあります。お経に独特な節回しをつけて唱えるのです。その時は何とグレゴリー聖歌と共同で演じていたのです。
 声明とグレゴリオ聖歌を一緒に聞けたのでありがたかったです。そういえば、お寺で馬頭琴の演奏があるのを聞きに行ったこともあります。
 おじさんは古典文学などで仏教説話などを学んだので仏教についてはいささか興味があります。法事にでたおかげでいろいろなことを学ぶことができました。
 明日は日曜日なので教会です。