新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

複雑化する東アジア情勢ー日本の立ち位置は

 今日も株式相場は値上がりです。日経平均は23000円を越えました。9月は専門学校の授業がお休みなので、金曜日はフリータイムです。
 だらだら本を読んだりして過ごしています。ところでおもしろいニュースが入っていました。ロシアのプーチン大統領が安倍首相におもいつきの平和条約を提案したというものです。
 今東アジア情勢は複雑化しています。従来の枠組みでは考えられなくなっています。日本の立ち位置も難しいです。最大の理由はアメリカです。
 アメリカというよりトランプ大統領がこれまでの枠組みをどんどん壊しているのです。アメリカべったりの日本も無事ではいられません。
 従来であれば、日米韓が手を組んで北朝鮮・中国に当たるという構図でした。ところが、北朝鮮はさっさとアメリカと組んでしまいました。
 韓国もそれを後押ししています。中国もあわてて北朝鮮と手を組みました。ロシアの動きは微妙です。北朝鮮の後押しはしていますが、中国ほど力を入れていません。
 ロシアと中国の間も微妙です。今回中露が共同して軍事演習を行いました。ロシアも中国も共同の敵はアメリカです。中国も貿易戦争を仕掛けられていますから味方を増やしたいでしょう。
 プーチン大統領の提案を安倍首相もまともに取り上げられないでしょう。北方四島の問題を抜きにして平和条約を結ぶことはできません。
 ロシアとしては経済援助がほしいけれど、中国からだといやだと思っているのでしょう。北朝鮮も国連の常任理事国の中露が応援してくれるのはうれしいけれど、上から目線もいやです。
 韓国も今経済が厳しいけれど歴史的に見て中露の干渉を受けてきたので、すこし離れたところにいたいと思っています。日本も微妙です。拉致問題について北朝鮮と交渉したいけれど、北朝鮮としては今更その話はしたくないでしょう。
 さりとて日本からの賠償はほしいのです。今どこの国も立ちすくんでいます。取りあえず今回の会議ではロシアも中国も日本も韓国も北朝鮮も同じ土俵にいます。
 皆にらみあったまま、立ちすくんでいます。下手に動くと相手の思うままです。トランプ大統領の行動に困っている点は皆同じなのですが、トランプ大統領がこの先どうでるか分からないので動けないのです。
 トランプ大統領中間選挙が終わるまで動きがとれません。もし、中間選挙共和党が大敗すれば、自身の再選も難しくなります。微減程度ですめば、今の政策をさらに推し進めるでしょう。
 おじさんとしては中間選挙共和党が大敗して政策変更してもらえればありがたいと思っているのですが。年内は取りあえず大きな動きはないと思っています。
 来年平成も終わりますが、同時に世界の構造も大きく変化する気がします。今は嵐の前の静けさかもしれません。明日ものんびり過ごします。