新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

安倍総理の公約ー出口政策について

 今日は日曜日なので教会でした。新しく行き始めた教会です。行き始めて半年くらいになります。今日教会の方からボックスに名前を貼りましたと言われました。
 教会の慣例として、半年近く真面目に通うとボックスをもらえるのです。ボックスには教会の週報などが入っています。今日の説教はイエスが弟子たちに自分のことを皆は何と言うのかと質問する箇所です。
 この箇所は日本人にはあまりなじみのない箇所なので別のことを書きます。実は今回の総裁選挙で重大な発言がなされているのですが、マスコミの反応はほとんど0です。
 その理由が良く分かりません。相場もほとんど、総裁選での安倍総理のスローガンに反応していません。一方海外の投資家は今日のテレビでの評論家の発言によると20兆円越の売り越しのようです。
 発言の内容は日銀の金融政策についてです。自分の在任中に出口政策を進めるというものです。アベノミクスが完全に失敗だったことは少しでも経済に関心のある人なら常識です。
 日銀が目標とした物価水準には何年たっても達しませんでした。確かに株価は上がり、企業業績は向上しましたが、賃金が上昇して暮らしが楽になったという話は聞きません。
 不動産業界もかっては我が世の春を謳歌したのに、今は逆風が吹いています。スルガ銀行だけでなく、その他の銀行でも不動産融資について問題発生しています。
 日銀だけはスタンスを変えないと言っていますが、政府の長が政策変更を公然と発言しているのですからどうしようもありません。
 今忖度が流行していますが、日銀総裁自身が政府の希望を忖度して異次元の金融政策を行ったのです。日銀は一切出口政策について触れていないのに、総理自身が出口政策を口にしています。
 単なる談話ではなく、総裁選の公約として発表しているのです。出口政策となると、大変な問題が待ち構えています。大量に日銀が保有する株式はどう処理するのでしょう。
 国債金利も日銀が全て購入しなければ当然上昇するでしょう。金利が上昇すれば円高に振れます。円高になれば株安です。日銀の買いがないというだけでも相場には悪影響です。
 日経平均こそ上昇していますが、新聞の株式欄を見ると年初来安値をつけている株式も結構多いです。もちろんおじさんの持ち株は全て含み損を抱えています。
 これだけ株式相場が上がっても個人の新規の買いが入っているという話は聞きません。債券相場も株式相場も個人は全く無関係に動いています。
 どこかで相場がクラッシュして取りあえず20000円台まで下落しそうです。余裕資金もないので、買いには入れません。ただただどこかの時点で相場がクラッシュするのを見るだけです。
 先の大戦で日本軍は撤退の時期を誤って全滅しました。拡大した戦線を早く縮小すべきだったのです。今回の日銀もできるだけ早く現在の政策から撤退しなければ、大損害を被ることになるでしょう。
 明日は祭日なのでのんびり過ごします。