新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

急速に変化する世界の枠組み―取り残される日本

 今日は午後から忙しいので今これを書いています。相場の方は円安株高の流れです。円も対ドルで113円台まで来ているようです。
 アメリカの株価も好調で、日本の株価も連日値上がりしています。と言ってもおじさんの持ち株は全く関係ありません。日経平均に組み込まれている高値の株が日経平均を引き上げているのだと思います。
 その証拠に今回の株高では個人投資家がほとんど動いていません。また週刊誌なども今回の株高をほとんど報じていないのです。以前は日経平均が上がるとほとんどすべての株が値上がりしました。
 今は全くそんなことはありません。日経平均が20000円の時も23000円になった時もほとんどおっじさんの持ち株は値上がりしていません。
 ところで総裁選も終わり既定路線通り安倍政権続投です。あるサイトでこの選挙についておもしろいタイトルをつけていました。「ノーインパクト・ビッグサプライズ」です。新聞の論調も保守派の新聞は前者を進歩派の新聞は後者を使っています。
 すべての者には二面性があります。腕時計も上から見れば丸い形でも横からみれば長方形です。どちらも腕時計の形の説明としては正しいのです。
 ところで、国内政治は相変わらずですが、国際情勢はその間にどんどん動いています。今一番注目されるのは朝鮮半島情勢と米中の貿易戦争です。
 すべての震源アメリカそれもトラン大統領です。彼の登場がなければ、ここまでアジア情勢あるいは世界情勢は変わらなかったでしょう。民主主義国家は選挙ですべてが変わるのです。
 朝鮮半島情勢では今南北朝鮮の融和が進んでいます。あれほど頑なと思われた北朝鮮が韓国との交渉に乗ってきました。1年前にこんな情勢になると思った人はいなかったでしょう。
 韓国の大統領が北朝鮮を訪問し、北朝鮮の委員長と抱き合って会話するなど考えられませんでした。米朝首脳会談もそうです。もし金委委員長が韓国を訪問するとなれば、これまで想像もできなかった事態です。
 中国とアメリカの貿易戦争は全く先が読めません。中国側が圧倒的に不利なのですが、メンツもあるので簡単に引き下がれないでしょう。
 トランプ大統領中間選挙まえにコアな支持層に力を見せつける必要があります。取りあえず中間選挙後まで大きな動きはないと思います。
 問題は中間選挙後です。今回の総裁選でも分かるように、選挙は水物です。予想が外れることが多々あります。中間選挙では与党が議席を減らすのが常です。
 さりとて大幅に議席を減らすと議会運営が難しくなります。トラン大統領の再選も難しいでしょう。逆に議席減が小幅だったとしたらどうでしょう。
 自信を持ったトランプ大統領がさらに強引な政策を進めるかもしれません。先の政策が見えないところが、トランプ政権の特徴です。
 来年の今頃国際情勢がどうなっているか全く見えません。案外米朝戦争になっているかもしれないのです。一つだけ言えることは、今国際情勢で枠組みがどんどん変化しているのに、日本が追い付いていないことです。
 日本の政治は急激な国際情勢の変化が苦手です。外交の安倍と言われましたが、今頃そんなことを言う人はいません。
 アベノミクスもそうです。最初は華々しいのですが、尻すぼみです。じっくり人の意見を聞いてやらないからです。まあおじさんが憤っても仕方ありません。
 なるようにしかなりません。一つだけ言えることはどんどん日本は世界情勢の変化から取り残されていきます。戦前独ソ不可侵条約を知って「欧州の情勢は不可解なり」と言って辞任した首相がいましたが、今の日本もそれに近いでしょう。
 明日は所用があって教会は休みます。