新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

待降節が始まりました。-別名アドベント

 昨日は買い物などで忙しかったので、今ブログを書いています。今日は中学の仕事でした。先日書いた中学の仕事の驚きがありました。
 今日の授業はスピーチの試験です。題は「クラスの平均点をあげるにはどうすればよいか」です。「将来の夢」とか「私の友達」などだと話しやすいのですが、具体性に欠けます。
 というわけでこんなテーマになりました。次は朗読の試験があるそうです。中学では読むとか聞くとか話すといった分野が重要なウエイトをもっています。
 大学受験一転張りの高校の授業とは大違いです。さて、昨日は日曜日だったので教会に行きました。新しく行き始めた教会です。
 世界中の教会が昨日からアドベントに入ります。アドベントの時期はロウソクを立てて順番に点火していくのです。日本語では待降節と呼ばれます。
 文字通り主イエスキリストの降誕を待ち望む時だという意味です。教会の説教はクリスマスに関連した説教が通常なされます。
 おじさんの行っている教会でもクリスマスに関連する説教がありました。マタイ福音書1章1節からです。こう書いてもピンとこない人が多いと思います。
 簡単に言えば新約聖書の冒頭の部分なのです。世界特にヨーロッパ文化を理解するために聖書でも読もうかという人は聖書の1ページ目を開けてみて読むのをあきらめようという気になるかもしれません。
 実は聖書の書き出しはイエスキリストの系図なのです。ユダヤ教の祖ともいえるアブラハムに始まりイエスに至る系図がずらりと並んでいます。
 聖書の系図の特徴は正当なユダヤ教の範疇からはずれていることです。ユダヤ教では男性が中心で、女性がメインなメンバーとして出てくることはありません。
 ところが、イエスに至る系図には女性が出てくるのです。取りあえず昨日の説教では古代イスラエルの英雄ダビデについてのところまでです。
 ダビデは英雄ですが、いろいろ問題があります。ダビデの後を継いだ有名なソロモンは不義の子なのです。聖書にはその不義の相手の名前を出ています。
 不義と言っても悪いのはダビデです。ダビデが部下の美しい妻に恋をして、女性のご主人を死に追いやったのです。その女性と息子の名前も系図にでています。
 新約聖書はきれいごとばかりでなく、不義の子の子孫がイエスキリストだとも言っているのです。次回はダビデの後の王たちからイエスまでの系図になります。
 聖書は何度読んでも興味深いものです。明日は専門学校の授業があります。