新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

難しいキリスト教団の将来ー強い組織か硬い組織か

 昨日は日曜日なので教会に行きました。アドベントの説教でした。礼拝後知り合いの長老の方とお話しました。とても楽しかったです。
 日本キリスト教団も今転機を迎えています。以前書いたように教団には社会派と福音派と二つの大きな流れがあります。福音派はどちらかと言えば都市の大教会です。社会派は地方の小教会です。厳しい状況におかれているのは社会派の教会です。
 とはいっても教会の数からいえば社会派の教会が多いのです。今教団は福音派が政権を握っていますが、今の体制では多数の教会をすくいあげることはできません。
 さりとて社会派の主張を受け入れるのも信仰的に難しいです。強い組織か硬い組織かの問題です。硬い組織にするには異端を切り捨てるしかありません。
 しかし、それでは中間層も含めて脱落する教会も増えます。純化すればするほどそれ以外の教会がついていけなくなります。
 さりとて組織維持のために多様な意見を認めるとばらばらになってしまいます。今回の教団の議長選挙では福音派の牧師が議長となり社会派の牧師が副議長となったようです。
 流れから言うと長く社会派の牧師が議長を占めていました。それを福音派の牧師が取り戻したのです。その流れが続いていましたが、今回は福音派が割れて社会派の牧師が選ばれたのです。
 福音派と社会派の最大の論点は聖餐を巡る問題です。おじさんの教会では聖餐はどこの教会であれ、どの今日はであれ洗礼を受けた人だけに与えられます。
 ところが、社会派の人は誰でも主の聖餐にあずかるべきだと主張するのです。おじさんは福音派ですから、そんなことは認められません。
 聖餐は主イエスとの契約の印なのです。一般社会でも契約した人にだけ恩典が与えられます。契約は相互を縛るものなのです。
 また誰でもいいです。と言った場合、そこには深い意味を知ることはできません。聖餐の意味も知らず、たまたま教会に来た人に聖餐に参加してもらうというのもどうかと思います。
 聖餐とはそんな軽いものではないと思うのですが。社会派の人は別の考えがあるようです。ただ組織としてのキリスト教団は今崩壊しかかっています。
 教会員の恐ろしいほどの高齢化と少子化です。若い方が教会にきてくれません。既成宗教団体は皆同じ悩みを抱えていると思います。
 それは地方ほど厳しいと思います。教会もこれから廃止になったり統合されていくでしょう。多様な意見を認めて広く浅く信仰を保つのか、少数となっても純粋な信仰を持ち続けるのか決断の時のようです。
 明日は専門学校の授業があります。