新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

宜賓への旅2

 今日は日曜日なので教会です。ツマクマは金・土と外出続きなのでお休みです。明日の授業の準備をしていました。さて、今日は昨日の続きです。昨日の記事は宜賓から蜀南竹林へと進んだところですね。次の日はいよいよ蜀南竹林の見学です。日本の京都の竹林も有名ですが、ここは全山竹で覆われています。またかなりの高さのある山々が続いています。高度もかなり高いです。
 一番感動したのは仙寓祠です。ここからははるか下に棚田が広がっているのが見えます。海抜は700メートルくらいあるところなのです。そこの岩を削って寓居(住まい)が作られています。岩肌にそって掘られており、そこには本当に人が住んでいるのです。電気なども来ていました。
 もう一つよかたのは、七彩飛瀑です。ここの滝もよかったです。今年は水不足でそれほどでもなかったのですが、水の豊富な時期であれば相当な迫力だったと思います。
 竹海で日本人に出会いました。成都に住むメーカーの方です。結婚されていて、奥さんは中国の方です。奥さんは日本語学科を卒業して日系企業に勤務している時に知り合って結婚されたのだそうです。その方は上海から成都に来てしばらくいるそうで、マンションも購入したということです。日本の現状を見ると中国に住もうかと考えていると言っていました。
 竹林をその方と一緒に見学し、長寧に引き返して分かれました。おじさんたちはそこで宜賓の先生とも分かれて石海を見学に行くことにしました。ところが最終バスがすでに出たところで困っていると偶然石海の近くの街に行くという会社員の方と出会って、一緒にタクシーで行きました。
 今回の旅は本当に出会いの多い旅でした。その日は石海の近くのホテルに宿泊しました。中国は日本と違って一人いくらではなく一部屋いくらなのです。1部屋80元(約1000円)でした。結構きれいなホテルでした。次の日の石海のハイライトは「大漏斗」(だいろうと)呼ばれる巨大な窪地です。下まではエレベーターでおります。それで終わりかと思ったら、そこから鍾乳洞が続いているのです。延々と続いていて、かってここに住んだ少数民族はこの鍾乳洞でお祭りをしたそうです。
 いよいよおじさんの街へ帰ることになった時、偶然鍾乳洞で同行した成都在住のお医者さん夫妻の車に乗せてもらうことになりました。骨のお医者さんなのだそうです。車は日産のRVです。石海の街から、おじさんの街と成都と分岐するところまで載せてもらいました。分岐点で降りていよいよおじさんの街へ帰る時になって大問題が起こりました。おじさんの街までの最後のバスの席が全て売れてしまったのだそうです。
 次の日はおじさんは朝8時半から授業があります。この街の始発のバスは朝6時です。とても間に合いません。あせっていると、突然バス会社の人からキャンセルが出たので乗れるという話になりました。そうして無事帰ってくることができました。もし、成都のお医者さんの車載せてもらえなかったら絶対に授業に間に合わなかったと思うとぞっとしました。
 中国の皆さんの好意のおかげで無事旅行を終えることができました。明日はツマクマは午後授業です。おじさんは休業日が月曜日まで続きます。