新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

「げにも生くるはただならじ」について(讃美歌427番)

 今日はこちらは少し暖かくなりました。でも明日から又雨だそうです。おじさんの出番の火曜日水曜日はなぜか雨が多いです。ツマクマはおじさんのことを「雨男」といいます。ところで日本の株価は急速に下落しています。FC2で「上げ100日下げ3日」(株価の上昇は100日かかっても下降は3日で済むの意味)ということを書きましたがまさにその通りです。今日1日で某特殊ポンプメーカーの持ち株の価値は15万円くらい下落しました。もちろん売却すればの話です。年初来高値から2週間余りでのことです。
 そんな生臭い話はやめて、今日は人生について書きます。タイトルの意味が分かる人は相当日本の古典語に詳しい人です。「げに」とは古典語で「なるほどそうだ」の意味です。「生くる」は「生きる」の古い活用です。文法的に言えば「生くる」は上二段活用で、「生きる」は五段活用です。「ただならじ」の「ならじ」は「でないなあ」と言う意味です。(「ただ事ならじ」の省略形)
 讃美歌の意味は「なるほど生きるということは、ただ事ではない(大変なことだ)」という意味です。最近そんなことを考えさせられることがありました。おじさんの日本語教師養成講座の同級生のシノさん(ブログサイト名は「豚が啼いてもキャラバンはすすむ」です。)の記事を読むと、彼とのことで悩んでいるのが分かります。思いがけないことで、彼の別の面を知って、悩んでいるのです。
 おじさんの一番弟子もそうです。日本留学の手続きをやっているのですが、色々問題が発生して、また故郷へ書類作成のために帰らなければなりません。日本に留学できても、大学院入試が待っています。もし、うまくいかないようだったら、研究生にならねばなりません。それはそれで困難があります。まだ見ぬ未来に向かって壁を乗り越えねばならないのです。
 中国人の同僚の先生は、大学講師の身分もあるし、留学費用も出るし、帰国後の身分も保証されています。しかし、留学先がなかなか決まりません。どうも中国や日本の仲介業者を頼まないで自分で留学先を見つけるのは困難なようです。おじさんが聞いた限りでも、留学先が決まった人は何らかのコネを使ったようです。そのためこの先生は何人もの先生は自分で作った研究計画書や依頼状は送っています。
 中国から日本へ確実に届くEMSという国際郵便を使うと結構かかります。日本のお金のイメージで言えば1階出すのに2000円くらいかかる感じです。それを5通出せば1万円くらい(中国元で800元くらい)かかります。しかし、留学先が見つからないかぎり日本へ行けないから大変です。
 このような話を聞くと、本当に生きるのは大変だと思います。おじさんは、少ないながら年金をもらい、中国では恵まれた生活をし、退職金もそこそこ貰いました。健康でさえあればそれほど困りません。しかし、若い方は何かを求めて頑張らなければなりません。壁を乗り越えなければ未来をつかむことができないのです。
 もちろん、おじさんはこのような方のために何かをすることはできませんが、お祈りだけはしています。明日からいよいよ授業開始です。