新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

スピーチコンテスト代表選出会報告

 今日は久しぶりに天気になりました。早朝までは雨が降ったようですが、朝からは晴れています。昨日は予想通り帰宅したのは10時半過ぎでした。今日はその報告とそこから見えてくる意思決定の難しについて書きます。どこの組織でも意思決定は難しいものですが、非営利団体(利益を目的としない組織・・学校や宗教団体、スポーツ団など)は、明確な上下関係がないので特に難しいです。
 昨日は、まず6人の予選を勝ち抜いた選手に対して大会の課題に従ってスピーチをしてもらいました。課題は「私にもできる環境対策」と「日本に伝えたい中国文化」です。これは5分間でやります。もう一つはフリーテーマで3分間スピーチをします。選手は3年生が4人と2年生が2人でした。
 結果は2年生の2人が上位2名になりました。問題はそこからなのです。これは以前日本を騒がしたマラソンのオリンピック出場選手選出の場合と同じだったのです。どの場合でもそうですが、事前にこの人が選ばれるだろうと予想される人がいます。これまでの経過を考えればそうなるのです。ところが、選抜大会(選出会)での結果が思いがけず悪かったりする場合があります。それも、予想できないほど悪くて、一方それまで全く問題にされなかった人が思いがけず良い成績を出す場合があります。
 今回もそうだったのです。そうなるとこれまでの経過を重視して、今回だけダメだったのだからやはり選出すべきだという意見と、いやこの会での成績をもって選出すると約束したのだからその通りにすべきだという意見です。おじさんは後者です。普段はそれほどでなくても、ここ一番大勝負で勝てる人と、普段は良いのだが、ここ一番で実力がでせない人がいます。おじさんの長い教師経験でもそれはいやというほど見てきました。
 結局大揉めに揉めて最後は挙手で決めました。9人のうち6人の先生が賛成して今日のい会で良い成績を出した学生に決定したのです。しかし、これまでの成績を重視すべきだと主張した先生(日本人教師)が決定後も、さらに議論を蒸し返すのです。中国人の先生が5人と日本人教師が4人で、日本語スピーチコンテストなのでどうしても日本人の先生が強く主張すると無視できにくのです。
 2年前も日本人の先生が決定に異議を唱えて大変だったそうです。問題は主任の先生が、きっぱりとその議論を切ることができるかどうかです。どんな問題でもいろいろな考えがあります。しかし、リーダーは決断しなければなしません。また、一度決断したら、断固異論を出させないことです。鳩山さんもそれができないから非難されているのです。その点小沢さんはすごいと思います。何と言われても断固意思を貫くからです。
 うちの主任の先生は調整型のリーダーなので、まだ迷っています。調整型のリーダーは敵を作らないで皆を仲良くまとめるのでよいのですが、いざ決断するあるいは非情にならないといけない時に困ります。異論を唱える人と一戦交えるくらいの覚悟がないと、さらに不満が膨らむと思います。
 昨日はいろいろ考えさせられる一日でした。さてどうなることやら。本大会(地区大会)は1月後です。今日は休業日でツマクマは日本語ボランテイアに出かけたのでのんびり過ごします。