新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

マスコミに踊らされた舛添新党

 今日は朝から曇りがちです。すっきりした天気になりません。日本でも東京は50数年ぶりの冷え込みだと報道されていました。こちらもそこまでは行きませんが、20度以上越えることがほとんどありません。ここは緯度から言えば、日本の奄美大島くらいの位置にあります。植物もどちらかと言えば亜熱帯性なのですが。
 さて今日は今日本で話題になっている舛添新党について書きます。好意的に評価する人は、困難が分かっていながら自民党を離党した勇気を評価します。今テレビで話題になっている坂本竜馬が藩を脱藩した姿になぞらえる人もいます。しかし、今はあの時代と全く違います。封建時代なら、身分制度に縛られているので、自由になるためには脱藩しかなかったのです。
 舛添さんが、自民党内で自信を持っていたのはマスコミのやる世論調査で高い評価を得ていたからです。小泉政治世論調査の結果を味方につけて強引な政治を行いました。また、それを国民は喜びました。ちょうどテレビ番組の評価を視聴率で測るようなものです。テレビ局では視聴率こそが全てです。どんなに内容が良くても視聴率が悪ければ意味がありません。しかし、政治はそんな数字で測れるものではありません。
 人間がやる最も生臭い(人間的な感情が込められている)のが政治なのです。理屈以上に人間の感情が出てきます。ですから、マスコミの世論調査でどんなに高い評価を得ても自民党内では人気がなかったのです。これまで自民党はマスコミの人気の高い人を総裁に選んできました。その結果が野党転落なのです。賢い自民党のメンバーはマスコミ人気がいかに当てにならないか分かってきたと思います。
 小沢さんは逆にマスコミで叩かれ続けていますが、少しもひるみません。そんなマスコミ人気には目もくれず、ひたすら選挙に向けて動いています。かって麻生さんは秋葉原で大人気でした。しかし、秋葉原に集まる若者は選挙には行ってくれないのです。農村や中小都市で生活に苦しんでいる人はマスコミ受けするだけでは投票してくれないのです。
 そもそも世論調査自身2000人か3000人に対して電話で聞いてその答えを集約するだけです。その結果の信頼性もどの程度か分かりません。衆議院選挙の時は事前の選挙予想が数多く出されたのですが、今回はほとんど見ません。多分新党設立をどう見るか、また民主党に対する評価がどうなるのか、自民党がどれだけ体制を立て直せるのか、見極めがつかないのだと思います。
 国民も新党続出で、マスコミに踊らされる人気政治家の姿を知ってきたと思います。これが選挙直前であればそれなりに話題になったでしょう。しかし、選挙までまだ3ケ月もあります。毎日が勝負のマスコミにとってこれは長すぎます。また新しい人気者を求めてマスコミは政界をさまようでしょう。中国の強みはマスコミ人気にとらわれないことです。しかし、おじさんが観察したり聞いたりする中でどの政治家に人気があるかは知っています。そして、それは確実なものなのです。(おじさんの目でも確認したからです。)
 今日は冷蔵庫が空になったので買い物に行きます。ツマクマはそのあと書道を習いたいので、書道教室を見学に行きます。