新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国日曜日報告

 今日は朝から曇りがちでした。昼頃すこしパラットきたのですが、何とか持ちました。先週は行かなかったのですが、今週は教会へ行くことにしました。ツマクマはこのところ忙しいし、明日も午後の授業終了後スピーチコンテストの指導があるので、教会へは行きませんでした。今日は日曜日の中国の街の様子を報告します。
 ご存じの読者の方も多いと思いますが、おじさんは日本でも中国でも教会へ行っています。プロテスタント教会です。中国でもおじさんの街に教会があると知った時は驚きました。文化大革命以来宗教的なものは全て破壊されたと思っていたのです。しかし、中国に来てみると多くのお寺や教会があります。中国は基本的には仏教国なので、教会はとても少ないです。
 おじさんの行っている教会は解放碑(この街を解放軍が解放したのを記念する碑)にあります。ここは日本総領事館もある繁華街です。まずそこまで行く途中の話を書きます。以前はポンコツ寸前のバスでしたが、最近立派なバスになりました。(もちろんおんぼろバスも走っています。)きれいなシートでステップも低く乗りやすいです。このバスでおもしろいのは車掌さんがいることです。料金を集めにきます。どんなに込んでいても、ちゃんと乗ってきた人を確認しています。
 さらにおもしろいのは、手持ちのバスカードの読み取り機(ちょっと大型の四角い弁当箱くらい)をもっています。それにバスカードを当てると料金を読み取るのです。ワンマンバスの場合、乗り口に設置してあります。それと何と札束をもっています。といっても1角(2円)5角(8円)1元(15円)5元(70円)10元(150円)くらいがほとんどです。それでも50枚くらい持っています、それで、現金払いの乗客におつりをやったり、お金を受け取ったりするのです。中国ではほとんど硬貨を使わないのでそんなことができるのです。(札束は輪ゴムでとめています。)
 解放碑に着くと、人だかりがありました。野次馬になって、覗いてみるとどうも何か問題があってそれに抗議をしに来たおばさんたちのようでした。白いTーシャツに文字が書いてあります。時々この街一番の繁華街で抗議をしている人達がいるのです。日本の読者の皆さんだと、「ああすぐに警察が排除するのだろう。」とお思いになると思います。実は違うのです。よほどの場合以外、警察は遠くから見ているだけです。強制排除のようなことはしません。今日もおじさんが見ていたら、警察官のひとりはどこかに連絡しているようで、もう一人の警察官は遠くから眺めているだけでした。
 帰りにこの街一番の本屋さんに行きました。6階建のビルの本屋さんです。そこでおもしろいものを発見しました。日本で売られている童話があったのです。おじさんもツマクマも童話が大好きです。子供たちが小さいころ良く読んでやりました。アメリカの童話で、日本でも有名な「いるいるおばけが住んでいる」(モーリスソンダイック作)がありました。値段は29元(420円くらい)です。他の童話も同じくらいの値段でした。そこにあったのは、あの有名な「グリとグラ」シリーズや「白い兎・黒い兎」などです。
 日本の童話が今中国でも評判になっていることは聞いていましたが、実際中国語に訳された童話を見ると不思議な気がします。今日の予定はこれで終わりです。後は卒業論文の途中経過の報告を見なければなりません。卒論審査会(6月6日)まえ1月もないので、そろそろ書き始めてもらわなければなりません。ぎりぎりになって、書けないとなると困るからです。
 明日までおじさんの休日は続きます。