新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国滞在ビザについて

 今日は朝からツマクマの滞在ビザの更新について行きました。それで今日はそのことについて書こうとおもいます。おじさんの大学の学生さんが今度日本に行くようですが、それなりにビザを取得するのは大変です。(日本から中国より、中国から日本の方が大変です。)それにシノさんの彼氏のようにオーバーステイすると法で罰せられる上に二度と入国できなくなります。
 日本にいた時はパスポートなど何の関心もなかったのですが、外国(中国)に来てからはパスポートの有難味がよく分かります。中国ではパスポートがなければ、飛行機(国内線)にも乗れないし、ホテルに泊まるのも難しいです。(ランクの低いホテルはあまり言いませんが)また、お金を両替する時にも必要です。
 さて、ビザについてですが、おじさんは1年間の就労ビザです。これは中国国内で働くこともできるし、1年間であれば、日本に何度でも帰ったり中国に来たりすることができます。この就労ビザを最初に取得した時は大変でした。まず、日本で就労ビザの申請をしなければなりませんでした。(別の大学の先生は、日本でこの手続きをしていなかったので、日本に帰されて、日本で申請し直さなければなりませんでした。)健康診断が必要なのですが、それも国公立病院に限定されています。用紙も就労ビザ用のものがないので、留学生用のものを使いました。
 ハンコの位置も決まっていて大変でした。ただおじさんの住む日本の街は中国で仕事をする人が多いので、病院の方も慣れていて簡単に処理してくれました。(中国向けの診断書作成のマニュアルを作っていました。)中国に入国して再度ビザを申請するようにという指示がありました。そこで中国に入国してビザ申請のために、入国審査専門の病院へ行きました。おじさんの街には、そのような医療施設があるのです。
 入国だけでなく出国の場合も相手国のビザ取得のため健康診断が必要なので、大勢の中国の人も来ていました。日本で健康診断を受けた場合は、それを提出すればよいと聞いていたので安心していると、担当者がおじさんの書類を見て、たった一箇所ですがハンコの位置が違うと言いだし、結局もう一度受け直すことになりました。
 書類を提出してしばらくすると、今度は入国審査官の本人確認があるというので、また出入国管理局(中国では入境管理局)に行きました。いろいろ質問があるというのでドキドキして待っていると、大学の担当者がうまく話をつけたようで、結局面接はなしでおわりました。(国立大学の外国人が不法入国する可能性はほとんどないので当然ですが。)
 2年目は書類を提出するだけでOKでした。ツマクマの場合は、家族ビザでなく旅行ビザで3ケ月とか6ケ月とか滞在しています。日本で取ったり、こちらで取って延長したりいろいろです。条件が違うのか、ビザを申請に行くたびに必要な書類が違います。ある時は結婚証明書を出せと言われたり、また住民票を出せと言われたりしました。また、ツマクマも健康診断を受けるように言われたこともあります。
 皆さんが、短期で来る場合はビザは不要です。15日間はノービザで滞在できます。ですから普通の旅行の場合はパスポートさえあれば、簡単に入国できるのです。中国の出入国管理局というとおっかないおじさんが威張っていると思われがちですが、結構親切です。今日ツマクマの担当をした係官は日本語の堪能です。もちろん、中国人の大学院生の方について来てもらったのですが、係官の方がてきぱきと日本語で対応して、あっと言う間に終わりました。
 おじさんの街には日本人は数百人しか住んでいないのに、日本語のできる係官がいるとは驚きでした。日本語学科の卒業生なのだそうです。今日はツマクマは日本語ボランテイアに行きました。おじさんはちょっと風邪気味なので家でおとなしくしています。