新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国街角観察報告

 昨日からの雨もやっと上がりました。今日は曇りでした。ツマクマは昨日から風邪気味で休んでいます。昨日はパスポート申請に日本語ボランテイアと忙しかったからだと思います。今日は少し元気になりました。おじさんの風邪がうつったのかもしれません。昨日は昼前から雨だったので、おじさんは家でだらだらと過ごしました。
 さて、今日は昨日家に居てつまらなかったので、以前から言っていたお米を買いに行きました。日本だったら近くのスーパーで買うところですが、おじさんの地区ではおいしいお米が買えません。おじさんの街では地元米はおいしくないのです。(以前はお米の味など分からなかったのですが、さすがにこの街ではまずいことが分かりました。)それで、以前は東北米(中国東北部のお米で日本のお米に近い)を何度も洗って炊いていました。しかし、面倒なので、領事館のパーテー(新年会)で知り合ったJICAの人の指導で作ったお米を買うことにしました。中国ではお米は5キロで普通20元(約300円)くらいですが、こちらのは100元(1500円)もするのです。それでも少数民族の自立のためだと聞いて買っていました。
 ところが、ある時から売っていなくなったので、やはり中国で日本の技術で作られた「朝香米」を買っています。これは5キロで60元(900円)です。お米としては高いのですが、やはりおいしです。このお米を買いに繁華街(観音橋)へ行ったのです。ここはおじさんのマンションからバスで30分くらいのところです。解放碑と呼ばれる繁華街は一番古い繁華街ですが、ここは新しい繁華街です。
 バスは1元(15円)でどこまで行っても同じです。そんなバスでもバスの中にテレビが設置されていて、地元放送があっています。(ワンマンバスです。)このバスはよく混んでいるのですが、若い人が席を譲ってくれます。おじさんの年だと日本では年寄り扱いにはならないのですが、中国では60歳以上は高齢者ということのようです。公共施設や観光地でも60歳以上であることを証明すると(おじさんの場合パスポート)安くなります。
 繁華街もベンチに座って観察するとおもしろいです。大きな荷物をもってベンチに座っている高齢者(おじさんのこと)を見て日本人だと思う人はいません。今日は喉が渇いたのでコーラを飲みながら観察しました。おもしろかったことの一つは、マックでコーラを買ったのですが、並んでいる若い子たちに向かってお婆さんが物乞いをするのです。おじさんは、中国の若い子がどんな反応をするのか興味を持ってみていたら、お婆さんに1元(15円)をやっていました。
 中国では若い人も、このような物乞いにお金をやるのです。老人で物乞いをしたり、ゴミ箱からペットボトルをあさったりする人がいるのも特徴です。また、カップ面(インスタントでなく、店で売っている)をベンチで食べている人も多いです。新宿や渋谷ではそんな人は少ないでしょうね。キャッチセールスもやっています。また、繁華街には決まって献血車がでています。
 土曜日なので、本当に人が多いです。おじさんがお米を買うデパートは台湾資本だそうです。ここのお客さんは皆金持ちで、100元(1500円)以上の買い物をします。100元札は中国のお札で一番高額な紙幣ですから、日本で言えば1万円札に該当します。現金払いよりキャッシュカードで支払う人が多いです。スタバーもあります。でも25元(400円)近くコーヒーがするので、ここでコーヒーを飲んでいるのもお金持ちです。
 本当に中国の街かどは見ていて飽きません。お金持ちから貧しい人まで混在し、生活しています。おじさんは外国人の上に生活の心配が全くないので、まさに観察者です。路上観察学としては中国の街は最適です。(汚いのが難点ですが。)明日は日本文化祭がD区であるので、午後行きます。