新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

混沌とした現代社会

 今日もこちらは雨でした。中国南部は雷雨や豪雨で水害が出ているのですが、こちらは少雨か中雨くらいです。嘉陵江もまだ満水状態ではありません。広く中洲が出ています。南部くらいの大雨が降ったら一気に満水状態になるのですが。干上がった状態の川は何となくむなしい気持ちにさせます。
 昨日は大変な一日で卒業論文指導で終わってしまいました。今日もまだ三人分の論文を読まなければなりません。ただ今日の3人はそれほど問題のない人達なので、何とか今日中に片付けることができると思います。残りは一人ですが、こちらは初稿の段階からほぼ完成していたので問題はないと思います。
 論文は、正式には5月29日までに提出なのですが、直前になってあせっても困るので、おじさんの指導学生には早めに提出を求めているのです。来週には完成した形で論文が送ってくると思います。おじさんの論文指導も70%くらい終わった状態です。
 さて、今日のタイトルですが、本当に世界は混沌としてきています。まず日本について見てみると、政治的な混乱状態です。いつも書くようにおじさんは、「カネと政治」の問題より、世界に目を向けた政治が必要だと考えています。カネがからまない政治家など世界中探してもどこにもいないと思います。それは極めて個人的なレベルでたとえカネに清潔であっても、政治家としての能力に欠ければ政治はガタガタになってしまいます。
 経済についても、今は世界的な株安です。おまけに円高のダブルパンチです。今ほとんどの企業は輸出で食いつないでいるので、円高は痛いと思います。日本の国家財政が破たんするとの意見もでていますが、円高を見ると以前書いたように、世界は日本の経済が破たんするなど思ってもいないのです。
 もしそう世界が思っているなら、暴落する危険性のある円をもつはずはないでしょう。その証拠にギリシャの財政危機からユーロは売られ続けています。また、財政赤字を何とかし、国債の発行を減少させなさいという意見もあれば、いやもっと日銀はどんどんお金を市中にばらまきなさいという意見もあります。どちらが正しいのかさっぱり分かりません。
 国際社会においてもギリシャの財政破たん以外に、財政破たんが心配される国がいくつかあります。アメリカの景気もどうなるか分かりません。円高をストップさせるには、アメリカが景気回復して金利を引き上げるしかないでしょう。アメリカの金利が3%以上になったら、円を売ってドル債券を買うでしょう。しかし、アメリカも難しそうです。
 アジアではタイの動乱と朝鮮半島情勢が不安定です。韓国の哨戒艦沈没事件はどうも北朝鮮の攻撃のようです。昔であれば即戦争というところでしょうが、今のところ韓国は自制しています。中国も頭を抱えているところでしょう。日本ではどうだか分かりませんが、金主席が中国を訪問し中国首脳と会談した様子は中国の国営放送(CCTV 中国中央電視台)で流れました。
 その時の金主席の様子は始終不機嫌でした。ただ上海の高速鉄道の運転台に乗った時だけ笑顔を見せました。また内外の記者団に向けて中国首脳との握手の場面などを撮影させていました。中国での報道は金主席の訪中を秘密にするどころか、積極的に国民に公開していました。
 中国としても、北朝鮮をこのままにしておくわけにはいかないでしょう。さりとて中国が見放せば、即座に北朝鮮は崩壊するでしょう。以前書いたように、中国が脱北者を黙認するだけで、北朝鮮の国内は空っぽになると思います。また原油の供給をストップしたり、日常品の輸出を止めることもできます。しかし、それをしないのはそれだけの理由があるのです。中国にとって今の状態が一番望ましいのです。
 これから世界はどなって行くのでしょうか。全く先行き不透明です。ただ、今のところを見ると、各国は自制し、理性的な行動をとっています。しかし、それがいつまで続くか分かりません。日本も早く「カネと政治」にこだわるのではなく強力な政治力をもった指導者が出現してほしものです。
 今日は、1日論文添削で終わりそうです。明日はちょっと休憩して買い物に行こうかと考えています。