新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国日本語学部カリキュラム報告「

 今日は昨日の夕方から降り続いた雨も朝方には上がりました。南部では大雨が降り続いているそうですが、こちらはそれほどでもありません。天気予報では明日も雨のようです。授業の方は昨日で終わりでいよいよ学年末が近付いています。日本は3月が学年末なので、こちらのように6月が学年末だと調子が狂います。
 アジア情勢は緊迫しているようですね。最大の影響力を持つ中国としても、上海万博中に騒ぎを起こしたくないところでしょう。日本にとっても後1月半で参議院選挙なので、こちらも動きがとれない状況です。ただ、基地問題では、やはり朝鮮半島情勢を考える時、基地が必要だという国民の認識が高まっているので、沖縄の方には申し訳ないのですが、従来通りの県内移設で落ち着きそうです。
 この問題はどの政権にとっても一番頭の痛い問題なので、何とか決着がつけばフリーハンドで政権運営ができるでしょう。さて、今日大学院生で日本語学部の助手をしている学生さんからメールがきました。来年度の授業担当教科書について、連絡してほしいとのことでした。
 来年度何を担当するのか分からないので、返事のしようがなかったのですが、日本語学部の全ての科目と単位数など知ることができました。うちの大学では、学生便覧のようなものを配布しないので、どのような科目があるのか、また誰が何を担当しているのか分かりませんでした。
 今回全体が分かったので、読者の皆さんにも、中国の日本語学部で何を教えているのかお知らせします。まず1年生ですが、こちらはほとんど必修科目ばかりです。「日本語基礎実践」が一番単位が大きくて6単位です。と言っても、全て通年なので前期3単位(1週に3コマ・・1コマは45分×2時間 以下同様)です。後は2単位で前期1単位、後期1単位になります。それは「日本語総合練習」・「日本語会話」「日本語聴解」(日本語リスニング)などです。それに「日本語口語実践」と言って1単位の日本でいう実習科目があります。
 2年もやはり「日本語基礎実践」があってこれが6単位です。2年になると「日本語作文」と「日本語閲読」2単位があります。「日本語聴解」も引き続き2単位の必修です。「日本語口語実践」1単位も必修です。2年になると選択科目がでてきて「日本語総合練習」と「日本語会話」の2単位が選択になります。これまで「日本語会話」は必修だったのですが。
 3年になると大幅に選択科目が増えます。以前はほとんど選択科目がなかったのですが、学生の希望なのかもしれません。必修は「総合日本語」の6単位と「日本語作文」「日本語翻訳」の2単位だけです。選択の2単位科目として「新聞閲読」「日本概況」「日本語視聴話」(日本語を見て聞いて話す)「旅遊日本語」(観光ガイド日本語・・これは新しい科目です。)などがあります。今年度あった、「日本文学作品購読」はなくなるようです。
後は「日本語口語実践」1単位です。
 4年生も「総合日本語」6単位と「卒業論文指導」2単位が必修です。「日本語概説」(日本文法)と「日本社会と文化」「古典基礎」の各2単位が選択です。4年生は前期だけの授業です。こちらも今年度あった「日本文学購読」がなくなっています。
 これまでの2年間にあった開講科目が大幅に変わっています。2年でおしえていた「日本語語文」(日本語文法)もなくなっています。逆に「旅遊日本語」のような科目などがでてきています。「日本社会と文化」は今まで大学院で教えていた科目です。
 来学期からうわさでは、中年の日本人男性教師が2人くるそうです。今日本人教師は男性2人と女性1人ですが、女性が今学期で退任して、その後任のようです。男性教師4人の大学は少ないと思います。会話などは女性教師がよいのですが、来学期からは2年の会話も選択になるようなので、良いのかもしれません。
 いよいよ新しい学期が目の前に見えてきました。期末試験は6月2週にあって、採点と点数報告を学部にすれば授業の予定は終わります。今週末で卒業論文の提出期限なので、ちょっと心配です。今日は、ちょっと離れたところにある植物公園に行ってみようかと思っています。