新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

資産運営について考える。

 今日はおじさんの街は40度近くに上がるそうで、朝からとても暑いです。帰国も7月5日(月)の予定です。まだ正式にチケットをもらっていないので、ちょっと心配です。しかし、今日は朝からビザを貰いに行きました。帰国準備については、ビザの話しなども含めてまた書きます。とりあえず出国だけはできそうです。後はチケット次第です。
 今日も株価が下がっていましたね。そこで繰り返し言われている貯蓄から投資へのスローガンについて書きます。おじさんは現在資産を大体3分割しています。貯蓄(ほとんどが定期性預貯金)と公債(国債ファンドと地方債)と株式です。その他外国通貨に投資しています。(ドルとニュージーランドドル、もちろん今話題の中国元も持っています。・・中国の銀行にです。日本では持っていません。)
 生命保険等は資産として考えていません。ただ、随分前(介護保険が出来る前)に民間の介護保険にはいりました。65歳で見直しができるので、取り崩そうと思っています。以前は介護保険がなかったので、個人で掛けるしかなかったのです。
 不動産も少しありますが、売却の手間と値段がどのくらいでつくか分からないので資産には入れていません。その不動産は田舎(大都市の中心からJRで40分くらい)でブログで別荘と呼んでいるところです。本来は農地だったのを、うまく宅地転用に成功しました。ですから売買は簡単です。(と言っても買う人がいるかどうかが最大の問題です。)
 よく、「銀行よさようなら証券会社よこんにちわ。」と投資の必要性が言われたものです。また経済評論家はよく、日本人の資産運用姿勢は保守的すぎる。ハイリスクハイリターンを目指すべきだとも主張しました。株価の高騰期には、大勢の人が新規に口座を開設し、証券会社の窓口は賑わったものです。
 しかし、長年投資をしている人は「素人が投資を始めたら相場は終わりだ。」ということを知っています。おじさんも40年間投資をやっていますが、本当にそうです。事実株安の現在、証券会社トップの野村ホールデイングスの株価が500円を割っています。年初来安値(今年一番の安値のこと)です。おじさんも驚いてしまいました。2006年つまり4年前まで2500円もしたのです。
 野村ホールデイングス(野村証券のこと)に投資した人で今も持っている人は1000株(最低投資単位)で200万円の損(売った場合)です。三菱UFJも2006年時1800円で現在は402円です。約150万円の損です。今金融株は総崩れです。もし急にお金がいるようになったら、大変な売却損が出ます。おじさんもそうです。株安のおかげで、多分、数百万円単位の売却損がでるでしょう。
 このように考えると資産運用はデフレの現在、定期性預貯金にして減らさないようにするのが一番だと思います。株式や不動産投資はインフレの時の資産運用なのです。もちろん下げ相場でも利益を出す方法がありますが、初心者ではとても無理です。逆説的ですが、デフレ期待で人々は物を買わないし、投資せずに預貯金にお金をまわすので、株を買う人もなく、更に相場が下落して銀行や証券会社が損失を出すという悪循環が続いています。この下落のスパイラル(循環)はいつ断ち切られるのか全く不明です。一番良いのは国債が暴落して金利が上昇し、経済の悪化を見越して円安となり、インフレを恐れて人々が物を買いだすのが不況脱出の特効薬かもしれません。それなら、財政赤字を無視して国債をどんどん発行することが、デフレ脱却の特効薬かもしれません。
 デイトレ(短期間にあるいは短時間に売り買いする)の人もそんなに利益は出していないでしょう。株式相場の下落は世界的な現象です。特に日本経済にとって苦しいには台湾と中国との間で貿易協定が結ばれたことです。日本の保守派の人は(桜井某さんなど)台湾の支援を訴えていましたが、今は台湾もすっかり経済的には中国経済に組み込まれています。韓国も各国と個別に貿易協定を結んでいるようです。
 日本だけが、世界の流れから取り残されているようです。理由は、やはり鎖国志向でしょう。日本だけでこじんまりまとまって行きたいという考えです。海外から人が大勢入ってきたり、海外に出て行ったりしないで日本人だけで固まっていこうということです。(確かに日本は安全・清潔・豊かで住みやすいです。)
 移民の問題も多分必要ないでしょう。今の需要では人出不足は起こりそうにないからです。日本がどんどん世界から取り残されるのに相変わらずネットの政治記事は反外国人キャンペインーばかりが目につきます。明日は在外選挙に行きます。