新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国では書けないこと(2)

 昨日は夕方から庭の草刈りでした。ちいさな庭ですが、放置していたのでジャングル状態でした。それでエンジン付き草刈り機で刈りました。狭い庭なのでそれほど時間はかかりませんでした。おとといは家の下の小さな菜園の草抜きです。一応これで家らしくなりました。
 ツマクマは中国からのおみやげを少しづつ配っています。おじさんも明日友人のミヤジイと会う予定です。今日は午前中リビングの前にブドウ棚の手入れです。去年は100こくらい出来たのですが、今年は20個くらいです。虫がつかないように袋掛けをしました。
 その後はクーラの調子が悪いので修理の方に来てもらいました。平成のひとけたのクーラーでそろそろ寿命なのですが、来年買い替えることにして今年までがんばってもらうことにしました。
 さて、今日はチベット問題と新疆ウイーグル問題も含めた外交問題についてです。これも中国が神経をとがらせている問題なので、中国国内ではちょっと触れにくい問題です。中国国内では結構この二つの地域についてニュース報道があります。今年一番大きかったニュースはチベットの近くの青海省で起こった地震問題です。
 中国でもこの地震は大きく報道されました。四川大地震の時後手にまわった中国政府も今回は前回の反省に立って急速な行動に出ました。人民解放軍をすぐに投入し(連日ニュースで活躍する姿が報道されました。)政府首脳も現地入りしました。特に地震の地域は高山で高山病が多発して救援隊も大変だったようです。
 その中でおじさんより年上の温家宝首相ががれきの上にに乗って激励の演説をしました。これは中国全土に報道され大きな感動を巻き起こしました。そのため、首相は高山病になって、執務がしばらく取れなかったそうです。これらのことからチベット族の間で政府に対する信頼が増しました。地震青海省チベット自治区ではなかったですが、このような大災害に対応できるのは大きな政府だということが知れ渡ったようです。独立したチベット共和国では、このような大規模援助はできないと認識したようです。
 この活動は亡命中のダライラマによっても称賛されました。(日本のニュースでも報道されました。)そのことは中国の人全員が感じているようです。また、救援活動ではラマ教の寺院の救援の場面も報道されました。政府の優先的に寺院の救援をやったようです。このことから政府はチベット独立運動には強気の姿勢で出るようです。
 一方新疆問題は、地方政府の指導者を解任し、徹底的な経済援助を行うことで格差をなくそうとしているようです。新疆地区は広大な広さがあり、また多くの鉱物資源が眠っているので、中国としてもこの地区の安定をはかりたいところです。またキリギスやタジキスタンなど中央アジアの国国は政治的に不安定なことも中国にとっては悩みの種です。
 ですから、新疆ではできるだけウイグル族と融和をする姿勢で行くと思います。しかし、チベットは中国にとって心のふるさとのようなところですが、新疆はイスラムなのでやはり中心民族である漢族には違和感があると思います。新疆問題については、チベット以上に政府も慎重なようです。
 帰国前の報道でも黄海での米韓軍事演習に中国政府が神経をとがらせていることがうかがえました。中国にとってやはりアメリカの空母があの辺りを動き回るのは不安なようです。日本では余り報道されませんでしたが、中国では特別番組を組んで報道していました。
 朝鮮半島については中国はあくまでも北朝鮮を守る姿勢です。中国国民としては北朝鮮に対して強い不信感と反感があります。もちろん北朝鮮も心の中では中国を嫌っています。北朝鮮に何かあれば中国はすぐに介入してくると知っているからです。北朝鮮国境付近には朝鮮族と言われる中国国籍の朝鮮人の人が多くいます。
 そのようなこともあるのか、もうひとつの紛争地域、台湾との関係はできるだけ友好的になるようにしています。報道でもとても気をつかっているのがわかります。タイもそうです。意外に知られていませんが、パキスタンとも対テロ対策の共同訓練を行っています。今話題の中国のアフリカ外交も盛んです。
 日本が消費税の問題で民主党政権にNOをつきつけ、政権が弱体化しているなか、中国・台湾・韓国・アメリカなどはちゃくちゃくと外交を展開しています。すでに日本の外交は崩壊状態といえるでしょう。今年末か来年仮に総選挙があって、自公連立政権ができても、参議院のねじれはそのままなので、自公で三分の二をとらない限り(ほとんど不可能ですが)外交は崩壊したままでしょう。
 明日はミヤジイと半年ぶりに会食をします。