新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

どうなる日本の未来

 昨日は夜から豪雨で大変でした。でも朝には雨が上がりました。昨日は民主党の敗北が午後9時には判明したので、テレビの開票速報を見るのはやめました。微に入り細にいり世論調査出口調査をやっているので、事前に結果は分かっていました。(開票速報を途中で見るのをやめたのは、小泉郵政選挙以来です。)
 参議院選挙の結果は、消費税を言いだした時から分かったいたようです。これまでの選挙で増税を言い出して選挙に勝った政党はありません。といって消費税について何も言及しなければ民主党は財源で野党から追及されたでしょう。もし、管さんが消費税について言いださなければ選挙で負けたとしても50議席以上はとれたでしょう。
 しかし、そんなことをすればいざ消費税を上げなければならなくなった時に、後出しじゃんけんだとして、マスコミからさんざん叩かれるでしょう。それに衆議院選挙でそんなことをマニュフェストに書けば政権自身を失うでしょう。だから管さんが負けても仕方なかったと思います。
 多分支持政党なしの人たちは、消費税の前にすることがあるというみんなの党に方に投票したと思います。消費税問題がなければ、みんなの党へ行った票は民主党に回ったでしょうね。さて、それではこれからどうなるのでしょうか。結局選挙に勝ったのは自民党みんなの党だけです。
 旧与党の公明党議席を減らしているのです。今回は民主党オウンゴール(自失点)で自民党みんなの党が勝利したようなものです。さて、それではこれからどうなるのでしょうか。民主党はまず管さんの責任問題になるでしょう。しかし、小沢さんが幹事長であれば今度は政治とカネの問題で同じような選挙結果になったでしょう。
それに起訴される可能性も高いので、そうなれば小沢さんも動けないでしょう。
 実は管さんがみんなの党と組んで公務員改革をやったらおもしろいと思います。民主党は連合から応援されているので、公務員改革を大胆にできないでしょう。しかし、政権維持のためと言って連合すればそれはそれでおもしろいでしょう。
 政権維持に行き詰って解散総選挙の可能性もあります。しかし、これも何の解決になりません。なぜなら、自公が再び政権についても逆に参議院でねじれが残るのです。ですから、自公政権が来年頃に成立しても、今の逆の現象が起るだけです。
 それに自民党の総裁の谷垣さんに対する反発もあるようです。ですからこのまま解散総選挙自公政権が成立しても、総裁が谷垣さんでは自民党もうまくまとまらないでしょう。みんなの党も今回限りです。なぜならみんなの党は公務員改革だけのために急ごしらえで作られた党です。6年後の改選時に6年前のことを覚えている人はほとんどいないでしょう。
 みんなの党は、もちろん小選挙区衆議院では当選は難しいでしょう。そうなるとみんなの党は10議席もありますが、この1年くらいの運命で、議員は民主党自民党に吸収されていくでしょう。一番おもしろいのは大連立です。こうなれば何でもできます。大連立で消費税を一気に成立させて、消費税を解散総選挙のテーマからはずしてやるというのもおもしろいと思います。
 昨日は暗澹たる気持ちで眠れませんでしたが。(それはちょっとオーバーですが)政治は動かなくても日本は動くと思いました。中国の指導者のように選挙を気にしなくて政治ができるのは楽だろうなあと思います。よい指導者に当たれば思い切ったことができます。しかし、中国のような制度は悪い指導者が出ると最悪になります。
 株価にも今回の選挙は余り関係ないようです。ただ、政局次第では日本は最悪3年間はまともな政治ができないまま過ごすことになります。今週からちょっと暇になります。