新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

久し振りの日本

 日本に帰ってそろそろ10日ほどが経ちます。先週はめちゃくちゃに忙しくてひたすら家の整備に追われました。今週からはやっと一息ついたところです。選挙も民主党の敗北で終わりました。世論調査の結果を見ても分かっていたので、それほど驚きはありませんでした。今のように日没する国になりつつあるのに、こんなことばかりやっていて良いのかという気持ちはあります。
 以前も書きましたが、中国では選挙もないので指導者は落ち着いて任期中は外交・内政にはげむことができます。特に外交においては相手がどんな人間であるかを知ることが、まず大切なので首相が毎年交代するようでは落ち着いた関係を作ることができません。
 ただこれまでの首相を見ていると、中国はもちろん首領様に比べても駆け引きの能力が格段に落ちると思います。日本国内という狭い世界での闘争では、海千山千の経験を積み、権力の怖さを知り尽くした外国の政治家にはかなわないでしょう。といっても中国の政治家でも、もともとは政治家ではありません。主席はダムの技術者としてスタートしたし、首相も地質の専門家です。
 そのような中から頂点にまで上り詰めたのです。もし日本のように選挙で何回も当選を重ねないといけないシステムであれば、中国の指導者にはなれなかったでしょう。政治の話はそのくらいにして次は日常生活です。
確かに日本は清潔で整然とした世界があります。ごみなど全くと言ってよいほど散らかっていません。食べかけの食物を道に捨てる人もいません。
 交通ルールも守るし、我先に乗り物に乗る人もいません。というよりおじさんの街では、公共交通機関に人が余り乗っていないのです。帰宅時間の午後6時ころでも結構空いています。やはり日本は自動車社会です。といっても中国のおじさんの街のような神風タクシーはいません。交通道徳を守らない車もいないし、中国のように多くのパトカーを見ることもありません。
 中国にいる時は気にならなかったのですが、日本に帰ってみると本当にパトカーを見ることが少ないです。ただパトロールしているだけで、犯人逮捕などはやっていません。物価については、やはりデフレを実感します。今日、話題の「王将」に行ってみました。サービス定食が460円(40元)くらいです。中国では大変な高額の昼食ですが、日本の給与水準に直してみると大体7元(110円)くらいです。(日本の6分の1程度)中国で今日食べたレベルの定食だと10元(150円)くらいします。先ほどの換算率をつかうと、本来550円から600円くらいするはずなのです。
 600円のものを460円で出すとすると、どこかで原価をカットしているのでしょう。その中には人件費も含まれるとと思います。何をいくらで出すかは各お店の自由ですから、個人経営の中華料理屋さんはとてもかなわないと思います。「王将」に行ったのはテレビとクーラーを買い替えるための下見だったのです。行ったのは、これも話題の「ヤマダ電機」です。
 価格を見て驚きました。プラズマテレビがほぼ中国と同じくらいの価格だったのです。大きさは覚えていませんが、大型プラズマテレビが2万元(30万円)くらいでした。中国と日本の換算率を使うと120万円くらいになると思います。ぜいたく品は日本の方がはるかに安いのです。
 中国人観光客が日本の電化製品を買いあさるのも納得できました。中国までの輸送費がダウンできて、確実に届くようになれば、通信販売でも飛ぶように売れると思います。中国のおじさんの街のような地方都市でも大型テレビが売れています。日本より各部屋が大きいので、大型でなければ売れないのです。
 中国でマンションを買う人は当然お金持ちですから、ケチな小型でなくできるだけ大きない物が売れるのです。(中国では何でも大きいものが好きです。)中国はまた書きますが多くの商機があります。日本から見れば不足しているものが山のようにあります。ただ今の物価水準では日本の価格で売れないだけです。もし、性能をおとしてでも価格の安いものが作れれば、売れると思います。
 そうなると量で稼ぐしかありません。韓国製品が売れるのは性能は落ちるけれど価格が日本製品より安いのです。日本の技術者にとって性能の落ちるものを作るのは耐えがたいと思いますが、これからはその方向も考えたら良いと思います。
 株価も今一つです。今度いろいろ電化製品を買う予定なので、最後に買った某証券会社が8月までに値段を上げてもらえると良いのですが。今の政治状況では年内は難しいかもしれません。今日は夕方から知人の方と焼き鳥を食べに行く予定ですが、梅雨末期の大雨でどうなるか分かりません。