新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

聖餐式がありました。

 今日もギラギラの夏日です。気温は34度くらいですが、おじさんの中国の街と違って、抜けるような青空に太陽がぎらついているのです。(中国の街では雲があって、ギラギラ太陽なないのです。気温は36度くらいになります。)熱射病も猛威をふるっているので、午後5時までは外にでないようにしています。クーラーの調子がいまいちなので、スイッチを切ったり入れたり頻繁にしています。
 
 今日は日曜日なので教会へ行きました。おじさんの教会は第一日曜日(第一聖日とも言います。)に聖餐式を行います。まず聖餐式について書きます。聖餐は聖なる食事の意味です。由来はあの有名な最後の晩餐にあります。イエスがユダの裏切りによって、敵に渡される直前、弟子たちとともに食事をしたのです。その時にイエスと弟子たちの絆を確認するためにパンを割き、葡萄酒を飲んだのです。
 
 これを記念して教会では聖餐式を行うのです。実はいつ聖餐を行うかは教会によって異なるのです。おじさんがこれまで通った教会は全て第一聖日にしました。聞くところによると1年に1回だけとか、毎週行う教会などもあるそうです。おじさんの教会はクリスマスなどにも聖餐式を行います。
 
 中国で通っている教会でも第一日曜日に聖餐式があります。次に現在の聖餐のやり方は、おじさんの教会の場合、食パンと角切りとブドウジュースです。大体どこの日本の教会はそのようなものです。以前はブドウのジュースの代わりに葡萄酒だったのですが、アルコールが駄目な人もあるとの意見もあって、ジュースに変わりました。
 
 中国の場合礼拝に出席する数が800人近いし、聖餐に加わる人も500人くらいいるので、どうするのかと思ったら、8人くらいの聖餐担当の方が一斉に配ってまわって、あっという間に終わってしまいました。教会員の方も慣れているのでできるのだと思います。パンは日本の透明なせんべいのような感じでした。
 
 おじさんが出席した教会ではかならずこの聖餐は洗礼を受けた人だけが加わることができると牧師さんが宣言します。もちろんプロテスタントだろうとカソリックだろうと、日本の教会だろうと外国の教会だろうと同様です。中国の場合、聖餐に参加する人は起立します。最初は分からなかったのですが、雰囲気からすぐに気がつきました。(洗礼を受けた人だけが聖餐に参加できますという宣言はないようです。)
 
 日本の教会では、洗礼の有無にかかわらず全員にパンと葡萄酒を配るところもあります。少なくとも日本キリスト教団の場合これは、おかしいと言えます。しかし、現在の教団にはそれはおかしいと思わないグループもあるようです。
 
 おじさんも聖餐に加わるようになって40年以上経ちますが、何回聖餐に加わっても粛然とした気持ちになります。日本の教会の場合聖餐に加わる人はそんなに多くないので、聖餐のパンや葡萄酒が配られている間の静粛な雰囲気が感じられます。
 
 もう日本の教会に出席しるのは後1回くらいです。来週の日曜日は家族で出かけるのでそうなります。22日は中国に帰る前日なので、今の家を出て子供の家に行きます。長いと思った日本滞在も残り少なくなってきました。今週は金曜日まで大きな行事はありません。