新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

最近読んでいる本・読む予定の本

  今日も暑いが続いています。明日からは阿蘇へ家族旅行に行くことになっています。ですから月曜日までブログはお休みです。昼間は暑いので、朝晩だけしか行動できません。今日も本屋さんに行きたかったのですが、暑いのでやめました。昼寝をして過ごしました。
 
 今読んでいる本はなぜか歴史物ばかりです。時代の古い順にいけばまず、「木簡から古代がみえる」(岩波新書)です。木簡は木の破片に文字が書かれているものです。紙に書かれたものとは違って庶民レベルの生活までもが明らかになります。なかなかおもしろいです。
 
 木簡は古代から近世まで続きますが、次は「中世民衆の世界」です。従来は政治史とくに権力者の政治が歴史の中心でしたが、木簡によって庶民レベルの世界が明らかになりつつあります。この本は地方に残っている史料を読み解くことで民衆の世界を明らかにしています。おじさんも高校に在職中は人権教育担当者でしたので、差別の歴史を知るために、中世や近世の民衆史を読みました。従来の常識とは違った民衆の姿を知っていましたので、この本はとても興味深いです。
 
 歴史ものの最後は「オランダ風説書」(中公新書)です。オランダ風説書とは鎖国時代オランダ商館から幕府に当てられた当時の世界情勢に関する報告書です。この風説書によって以前考えられていた以上に幕府は世界情勢を把握していたようです。そのことは知っていたので、もう少し内容を詳しく知りたいと思って買いました。
 
 いずれの本もまだ途中までしか読んでいません。3冊のうち一番読み進んでいるのが「中世民衆の世界」です。中世の意外な村の姿が見えます。後「刀狩り」についても読みたいと思うようになりました。刀狩りについても、農民から全ての刀を没収したわけではないという見解も出ています。この点についても知りたいです。
 
 まだ読んでいないのが、教育と格差社会に関する本です。具体的には「「教育と平等」(中公新書)および「日本の教育格差」(岩波新書)です。今読んでいるのは基本的には新書です。値段も安いし、内容もコンパクトにまとまっているからです。中国に持って帰ってもそれほどかさばらないからです。教師でしたので、(今でもそうですが)現代が格差社会であることは実感しています。それについて最近の著述を読みたいのです。
 
 残りは「中国経済の正体」(講談社現代新書)です。中国経済については様々な分析がなされていますが、際物から学術書まであります。中国に2年生活し、生の中国経済をみているので評論家がどのように中国経済を分析しているのか読んでみたくなりました。多分日本では時間的に読めないので、中国で読むことになると思います。
 
 小説はジョングリシャムの「アソシエート」(新潮文庫)です。ある弁護士事務所に潜入してスパイをする弁護士見習いの話です。まだ事件までたどりついていません。おじさんは教育行政および教育法が専門なのでとても興味深いです。あと、子供から「告白」という単行本も借りています。内容はとても重いのだそうです。これも日本ではよめそうにないので中国で読むことになりそうです。
 
 中国では日本語の本を読むことができず本中毒(日本語の本が読みたくてたまらなくなる症状)になりました。ですから、できるだけ多くの本を持っていこうと思っています。今日も暑いので家でだらだら過ごしまた。涼しければ出歩くのですが。阿蘇旅行についてはまた報告します。