新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

神話の崩壊ー変わりゆく社会

 今日は台風接近で強風に雨が降っています。台風と言っても直撃ではないので、被害はそんなにないでしょう。随分長い間晴天が続いたのでありがたい点もあります。今日は午後からお坊さんが来てお経をあげます。以前は近くのお寺に頼んでいたのですが、義父が死んでから、離れた(車で30分くらい)ところの菩提寺にお願いうするようになりました。
 
 さて、最近のニュースを見ると暗いニュースが多いですね。高齢者が30年くらい前に亡くなっていたのに役所にも連絡せず放置していたようです。また、親が育児を放棄して子供二人が餓死する事件もありました。東京の高齢者の事件も東京ではお金持ちの1戸建ての家に住み、母親は教師だったようです。(公立学校共済組合から年金をもらっていたので。)また、育児放棄の母親の父親も教師でした。
 
 ですから家庭が経済的に困窮していたからこんな問題が起ったわけではないようです。日本的な家族の紐帯が崩れてきたのでしょう。家族共同体あるいは地域共同体というものがすでに崩壊しているようです。日本的な温かい家族と言う神話が崩れています。
 
 現代は神話崩壊の時代だと思います。多分バブル崩壊が日本の神話崩壊が国民全てに見えだした時期だと思います。行方不明の高齢者もほどんどが、30年くらい前から行方不明になっていると話ています。30年まえと言えば1980年代です。1990年のバブル崩壊の前です。何かの崩壊は突然起こるわけではないのです。バブルという華やかな時代も前に、ひっそりと神話崩壊が進んでいたのです。
 
 神話で一番大きなものが土地値上がり神話です。日本は土地が狭いのだから土地の値段が下がるはずはないというのが土地値上がり神話の根底にありました。また日本人はほとんど結婚していたので、未婚者が増加するとは考えなかったのです。結婚する人が減れば子供も減り、そうなれば家を建てる人も減少し、土地も不要になるのです。
 
 バブルの崩壊は成長神話(日本は世界で一番の技術を持つので限りなく成長できる。)も崩壊しました。政治は2流だが経済は1流と考えた結果でしょう。大企業は倒産しないという大企業神話も崩壊し、終身雇用も人で不足になるという神話も(人口が減少するから今の生産を維持するには人手が不足する)崩壊しました。仕事のない人があふれています。
 
 自民党政権が永遠に続くという政党神話も崩壊しました。さらに官僚は間違いを犯さないという無謬神話も崩壊しました。考えてみれば、日本の高度成長の時代がいつまでも続くと考えたのが間違いだったようです。となれば、人手不足も神話かもしれません。また財政赤字でも国債は暴落しないというのも同様でしょう。
 
 パソコンの調子が悪いのでこれでやめます。今日は今から親戚(義弟)がきます。ですから今日も接待です。