円高に思う
昨日は台風の影響で強い雨が降りました。今日はすっかり元の夏日に戻ってしまいました。明日からお盆です。孫1は暇なので今日から来ています。近くの小学校では盆踊りの練習もあっています。今日も盆踊りのための太鼓練習の音が聞こえます。
日本滞在も残り10日になりました。去年とは違って、日本にいても余り違和感はありません。多分今年で中国での生活も終わるからかもしれません。中国渡航の準備もしなければなりません。今すこしずつ必要な品を集めています。
さて最近急速な円高が話題になっています。15年ぶりの円高水準のようです。85円を割る展開のようです。ニュースによれば過去の最高値は70円台まであったようです。現在の円高はアメリカと日本との金利差がなくなったことが原因のようです。通貨価値は、総合的な経済力の問題だと以前書いたことがありますが、同時に金利差の問題もあります。
それではなぜ金利の高い新興国通貨が円に対して高くならないのかと言うと、これは総合的な経済力の問題です。特に今注目されている中国などは1元が12.6円くらいです。円安の頃は15円くらいしたのです。総合的な経済力から言えば実際の価値はもっと高いと思います。もし中国の元が管理通貨制度(国が通貨の価値を管理する制度)から、自由通貨制度(自由に通貨を売買できる制度)に完全移行すれば、多分1元20円くらいは行くかもしれません。
こうなると中国は輸入や海外旅行には有利になりますが、輸出には相当不利になり国内経済は低迷するでしょう。ですから絶対に中国政府はそんなことを認めないのです。アメリカも圧力をかけて、元高にもって行って中国の輸出を制限したいようですが、東アジアの安定を考えれば難しいようです。
それではこらからどうなるのでしょうか。実は円安になる理由が見当たらないのです。もちろん現在は通貨も賞品の一つで、思惑(将来どうなるかの見通し)で売り買いされます。たとえば現在円を多く持っている海外の投資家が、利益が出たのでとりあえず、利益を出すための売ることもあります。
こうなれば80円台後半になります。逆に円が買われてきたが、ある時急にアメリカ経済にとって明るい見通しが出始めると、ドルが売られていただけに急速な買い戻しが入って一気に90円台後半になったりします。通貨については、おじさんもドルを沢山もっていますからそうなればうれしいです。
昨日の神話の崩壊ではありませんが、今はドル安円高であり、このような円高が永遠に続くように思われたその時、突然反対にすすむことがあります。日本の財政赤字が膨大であり、いつ金利が上昇しても不思議ではないのです。先に書いたことと矛盾しますが、日本の国債金利が上昇しだすと、さらに円高に進む代わりに一気に100円台へと円安が進むかもしれません。