新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

タラント又はタレントについて

 今日は日曜日のんびり過ごしています。昨日買い物にでかけたりしたので今日は教会は休みました。ツマクマは知り合いの先生の家はお土産を持って行っています。知り合いの中国人の先生は今お孫さんとお嬢さんが帰ってきています。このお嬢さんの結婚式にでたこともあります。お嬢さんたち一家はオランダに住んでいます。
 
 今ご主人が上海万博の関係でこちらに来ているので里帰りをしているようです。今日も夏日です。とは言っても日本のギラギラ照りつける太陽のようなものはありません。おじさんの街はいつも曇りがちなので、直射日光も遮られています。
 
 さて、今日は日曜日なので教会ネタを書くことにしました。タラントとは聖書にでてくる古代イスラエルのお金の単位です。相当な金額のようです。労働者の6000日分の給与だということですから、1日1万円として6千万円くらいになるでしょう。聖書のマタイによる福音書にでてくる話です。
 
 主人が召使それぞれに5タラント2タラント1タラントを預けて旅にでます。帰ってきて報告を求めます。5タラント預かった召使はそれをうまく運用してほかに5タラント収入を得るのです。2タラント預かった召使も同じように2タラント利益を得るのです。聖書というと何だか道徳ばかり説くきまじめな本だと思いがちですが、ちゃんと経済の話しもでるのです。そして最後に1タラント預かった召使が、厳しい主人が怖いのでお金をなくさないように土に埋めて隠していたというのです。
 
 主人が激怒して、投資をしないまでも銀行に預けておけば利子だけでも手に入れられたのにと言って、この召使からお金を取り上げて5タラントを10タラントに増やした召使に与えるのです。その後の言葉が有名な「経済におけるマタイ現象」を呼ばれるものになりました。
 
 「もっている人は与えられていよいよ豊かになるであろう。持っていない人は、持っているものまでとりあげられる。」というのが聖書の言葉なのです。これを簡単に要約して「豊かな者はますます豊かに、貧しい者はますます貧しくなる。」というのです。どの時代にも当てはまる言葉です。
 
 これはイエス自身が語られたたとえ話しなのです。当時も現代と同じだったと思います。もちろんタラントはお金の話ではありません。その人が持つタレント(才能)なのです。全ての人は皆豊かなタレント(才能)を持っています。ただそれに気がつかないだけなのです。タレントはこのタラントという言葉から派生したのです。
 
 おじさんも現在の自分を振り返る時、子供の頃こんなタレント(才能)があるとは全く気がつきませんでした。子供の頃は照れ屋で人まで話すなど全くできませんでした。また作文も苦手で、感想文などは本の後ろの解説を写していました。
 
 それなのに大人になって全校生徒1200人の前で話したり、200人の保護者を相手に話したりできるようになりました。さらには作文指導(小論文指導)の専門家にまでなりました。おまけに子供の頃はどちらかというと内気で暗い性格だったのに、今ではおじさんと話すと元気が出ると言われるような明るい性格になりました。
 
 タラント又はタレント(才能)自分でどんどん自信を持って運用しなければ大きく成長しないのです。今自信をなくしている人も自信を持ってください。自分にはどんなタラントがあるのか考えてみてください。他人から見ればたいしたことがないように見えるものもタラントなのです。
 
 以前タラントを題材に教会で説教をしたこともあります。日曜日なのでふと思い出した書きました。明日は総領事館へ選挙登録へ行きます。いつ総選挙があるか分からないからです。今日は買い物の予定です。