新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国鉄道の旅

 今日は薄曇りです。気温もこちらの時間で午後1時過ぎなのにクーラーも不要です。明日は雨で気温も25度くらいまで下がるそうです。日本では相変わらず30度以上の夏日のようですね。ただ去年も9月に入ってから急に気温が上昇したので安心できません。
 
 今日は久しぶりに買い物に行きました。旅行からすでに5日近く経過しているので、果物や野菜、卵などを購入しました。キャリアーとリックを持って行って満タンに詰めての買い物なのに、60元(800円くらい)でした。日本では考えられない食品の安さです。昼ごはんは大学構内近くの麺屋さんで食べました。おじさんは刀削面(豆入り)で3元(40円)でツマクマは涼面風で3,5元(45円)です。
 
 中国ではこのような軽食はとても安いです。逆にマックのハンバーガーセットは28元(340円くらい)です。ですから、外資系のものでなく、地元の食べ物を食べている限りは、月に1000元(1万2千円くらい)で生活できます。ケンタッキーも味千ラーメンピザハットもスタバーも全て中国の物価から考えれば考えられないくらい高いです。
 
 さて今日は前回の貴州旅行の報告です。以前成都からおじさんの街に帰る時特急列車の軟座(柔らかい座席)に乗りました。車内は今回と同じように広かったのですが、客のマナーが悪くて、トイレは汚いし、昼食で食べたカップラーメンは放置して、汁がこぼれるしでとても悪い印象でした。
 
 成都からおじさんの街までノンストップで4時間くらいの旅なのにそれでした。そのため、今回は11時間という長旅なので、車内の汚れがとても気になりました。ガイドさんによれば、そんなに悪くはないでしすよということでした。事実、前回の列車とは比べ物にならぬくらい清潔でした。
 
 今回は時間が長いので座席でなく寝台にしました。座席も軟座と硬座があるように、寝台も軟寝台と硬寝台があります。もちろん、硬座や軟座もあります。一番多くの人が乗っていたのは硬座です。ガイドさんによれば、中国の列車の旅で11時間は近い方なのだそうです。38時間とか42時間とかざらなのだそうです。理由は料金が安いからです。
 
 硬寝台は中国語では硬臥といいます。ですからおじさんが乗った列車は硬臥車といいます。一両すべて硬臥です。昼間なのになぜ寝台かというと、長い旅の間横になって昼寝をしたり休めるからです。もちろん座席に比べると寝台の方が高いです。座席は3人掛けと2人掛けとあります。今回はお客さんが少ないのでゆっくりしていました。
 
 ちなみに軟臥(軟寝台)というのは個室(コンパートメント)形式の寝台です。小さな子供さんのいる家族連れなどや老人のいる人などには都合がよいです。もちろんこの形式が一番料金が高いです。汽車には多くの乗務員と警察官が乗車していました。ガイドさんと食堂車を撮影していたら、警察官から車内は撮影禁止だと厳しく言われました。
 
 それに乗務員さんや警察官が何度も車内を巡視に来ました。おじさんの前後の家族連れは名前を聞かれ、身分証明書の提示を求められていました。その時は何も聞かれなかったのですが、後から乗務員さん(名札には実習列車員と書いてありました。・・結構年配の人です。)が名前と住所、年齢などを聞きにきました。ガイドさんがいなかったら相当緊張したと思います。
 
 後から聞くと規則で「高齢者・子供・障害者・外国人」については名前や年齢住所などを記録するのだそうです。別にパスポートの提示を求められたりはしませんでした。その後は別に変ったこともありませんでした。駅は11時間の間に4つほど停車しました。それから単線なので時々離合待ちをしました。
 
 駅につくと隣の車両との間のドアのカギをしめ、トイレのカギも同様にしめ、乗降口にはその列車担当の乗務員さんが立ちます。これでは不正乗車などしようもないし、列車内で事件があってもこっそり逃げ出すこともできません。その点では相当厳しい警備でした。
 
 列車の終点が雲南省昆明なので、きびしいのかもしれません。雲南省はタイ、ミャンマーなどの麻薬地帯と接していて、麻薬関係の犯罪もあるようです。以前見たテレビでは遠距離バスの中で麻薬を所持していたグループを逮捕していました。
 
 食堂車もついているし、弁当なども売りにきます。食堂車も晩御飯を食べに行きました。驚いたことに、警察官の詰め所もかねていて、警察の責任者とおぼしき人が食堂車のテーブルの上にパソコンを置いて仕事をしていました。日本では考え難いのですが、これが中国なのでしょう。
 
 食事はまあまあでした。値段も日本の食堂車ほど高くないようです。ただ庶民レベルの人(硬座利用の人)がほとんどなので利用できないと思います。弁当は15元(160円くらい)とちょっと高い目ですが、カップラーメンに飽きた人は買っていました。カップラーメンも日本の大もりカップくらいで確か5元(60円くらい)で売っていました。
 
 おじさんの隣の寝台の人は旅行中ずっと寝ていました。眠いから寝るのでなく、寝台だから自然に寝むくなるのかもしれません。帰りは飛行機でしたが、ツマクマに言わせれば寝台車でもよかったねとの話しでした。中国寝台車の旅も思出に残ります。
 
 今日から授業準備に入ります。