新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

久しぶりの中国の教会

 今日は久しぶりの雨でした。と言っても小雨程度です。それでも太陽が照らないのでずいぶん涼しいです。おかげで午後3時(中国時間)なのにクーラーも不要です。日本だと暑くてたまらない時間帯だと思います。こちらは去年9月になって突然暑くなったので覚悟していたのですが、今年はそれほどではありません。八月はそれなりに暑かったそうです。
 
 今日は久しぶりの中国の教会へ行きました。中国では教派が限られているのか、人口の割には教会の数は少ないです。と言っても各地に教会があります。先日の貴州旅行でも小さな町にカソリックの教会を見ました。数は少ないですが、教会はきれいで立派です。カソリックの場合は天主堂といいます。
 
 おじさんの街のいつも行く教会は「基督教聖愛堂」と呼びます。こちらも以前から書いているように大きな建物(8階建)です。総領事館のある繁華街のそれも一番賑やかな通りに面しており、解放碑という記念碑が中心点なのですが、そこから歩いて5分のところにあります。おまけに解放碑からは教会の時計台も見えます。
 
 仏教の寺院もそうですが、政府公認のお寺や教会はとても立派できれいです。中国は韓国と違って圧倒的に仏教の強い仏教国です。中国ではお寺も立派だし、仏教に対する尊敬の気持ちも強いです。貴州旅行でも鍾乳洞群の中にお寺がありました。地元の人が線香を売っていて大勢の人が買っていました。
 
 このお寺についてはちょっと心が痛むことがありました。入り口のところでおばあさんたちが売っていたのをガイドさんが買いました。おじさんたちはキリスト者なので、見学はしますがお線香は原則として上げたりしません。(例外はお葬式の時です。これは線香を上げないと死者や遺族の方に失礼なので上げます。)それで、線香は買いませんでした。
 
 ところが、お寺に行く途中で若い女性で目の不自由な方が手に線香を持って、道傍の椅子に座っていました。おじさんもツマクマもさすがに心が痛んだ線香を買ってあげました。これを書いている今でもその時の切ない光景を思い出します。ツマクマがその女性に2元(30円くらい)持たせました。まさか買った線香をそのままにできないので、ガイドさんに上げてもらいました。
 
 もう一つ心が痛んだのは、貴陽の街で夕食を食べようと屋台街に行った時、小さな障害者の子供を抱いたおかあさんが、地面に何か訴える文を書いて広げて、座ったいました。ちょうど小さなお金を持ち合わせていなかったので、後で上げようと思ったらいませんでした。中国ではこの類のことは普通なのですが、日本人にとっては辛いです。
 
 教会は今日は聖餐式でした。聖餐のやり方は日本と同じです。呼び方だけが聖餐礼となっています。日本のおじさんの教会の場合、教会員の人だけが自由に聖餐のパンとブドウ酒(ブドウジュース)を取るのですが、こちらでは、洗礼を受けたひとだけが立ちあがって、執事の人(聖歌隊の人が担当します。)が配ります。ですから、礼拝出席者のうち洗礼を受けた人の割り合いがよくわかります。
 
 今日の場合、出席者の8割の人が立ちあがりました。パンは日本のおじさんの教会の場合食パンですが、ここは、うす焼きせんべいの小型のようなものです。日持ちするからだと思います。ブドウ酒はガラスコップではなく、割れてもあぶなくないようにプラスチックでした。
 
 第一日曜日(聖日)に行います。朝8時半からの礼拝出席者も700人くらいですから、10時15分の礼拝(800人以上の出席)と合わせると普段来ない人も含めて教会員は2000人以上は間違いなくいると思います。3000人くらいいるという話しも聞いたことがあります。日本と中国の人口は1対10ですから、この10分の1としても、聖餐を受ける人が80人の教会は日本でも珍しいと思います。おじさんの街の市街地人口は600万ですから、60万人くらいの日本の都市で、200人以上の教会員のいる教会はほとんどないでしょう。
 
 今日はこの後買い物をして帰りました。もう甘栗が出ています。マンションの部屋に飾る花も買いました。ツマクマがいると部屋の中が豊かになります。明日から授業開始ですが、おじさんは火曜日から開始です。明日はツマクマはヨガ教室に行く予定です。