新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

D区初授業

 今日は朝濃霧だったのでてっきり晴れだと思ったり意外にも午前中は雨になりました。まさか雨が降ると思っていなかったので、おかげで濡れてしまいました。ただそれほど強い雨でなかったので助かりました。今日はとても涼しかったです。
 
 さて今日からD区での授業が始まりました。D区では3年生の授業があります。今学期は週2回です。D区とういうのは以前は教養部のように1・2年生だけが授業を受けていました。3年生からはおじさんのいるB区に住みA区で授業を受けていました。去年から3年生もD区で授業を受けることになりました。
 
 ところが、さすが中国、なぜか今年は4年生だけB区に来ました。どうもD区は交通に不便で就職活動に支障がでると訴えたようです。それが通って4年生はこちらに来ました。だから今4年生の授業3時間はこちらでやっています。
 
 今日の授業は「日本概況」と言って日本の地理や文化を紹介する授業です。週1時間で1学期間に15回あります。最後の1回は試験です。日本でも1単位は1学期(前期)15回なので大体同じです。今日は自己紹介と全体の説明をしました。
 
 次回からは、日本の地方制度(都道府県や市町村)などの説明と各地方の説明(たとえば九州地方など)をします。その他の授業は日本の歴史や日本人の日常生活などについてやります。今日はついでに授業でやること以外に何か勉強したいことはありますか、あったら書いてくださいと言ったら、勉強したい内容でなく、授業で話す日本語のスピードが速いとか映画が見たいとか映像資料が見たいとかの要望がありました。
 
 欧米の先生は音楽をかけたり、映画を授業で見せたりします。おじさんは古い人間なので余りこのような授業は好きではありません。学生さんは楽しいし、先生も何も準備しなくてよいので楽なのですが、実際は何も記憶に残りません。ああ楽しかったと言うだけで、それでは何を勉強しましたかというと何も残っていないということが多いです。映像資料は興味をわかせるには良いのですが、知識としては残りにくいです。
 
 それから話すスピードもゆっくり話すと言語習得には良くありません。おじさんも英語のトエックの試験を受けようとした時、リスニングのテストテープを聞いて余りの早さにびっくりしました。トエックの練習CDを聞いて勉強した時もついて行けませんでした。ですから、ゆっくり話すと聞きとりやすいのですが、いざ日本人と話したりする時に困るのです。
 
 それでも中国の大学(日本でもそうですが)は学生の要望をできるだけ聞くようにと言う姿勢なので、映画は見せませんが、話すスピードくらいはゆっくりすることにします。大学3年間も日本語を勉強したのだから、早いスピードになれてもらいたいものです。
 
 D区は今新入生が来ています。日本であれば一度に新入生が来るのですが、キャンパスの広さなどを考えれば全員は無理なので学部(中国では学院と呼びます。)ごとに入学説明会があっています。今日は新入生と親御さんが大勢いました。
 
 明日は午前中作文の授業です。(またD区に行きます。)それが終わってすぐにB区に引き返して午後から総合日本語の授業をします。これでやっと週末になります。ツマクマは今日突然かぶせていた虫歯の冠がはずれてしまいました。それで急きょ明日おじさんの街の医科大学付属口腔外科病院へ行くことになりました。それでツマクマは急きょあちこちで中国の歯科関係の情報を集めています。