新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

尊敬される中国の教師

 今日は蒸し暑い1日でした。朝は曇りだったのですが、昼頃は天気になりました。おかげでクーラーを使うことになりました。おじさんのマンションでは、電気代を1月200元(2800円くらい)以上使うと自費負担になります。夏はいなかったので、クラーは使っていません。9月に入ってもそんなに使っていないので大丈夫です。去年は冬が寒くて暖房(エアコンしか暖房はありません。)とうとう200元を超えてしまいました。
 
 ツマクマは昨日から歯の冠がとれて大変でした。今日は治療のために医科大学付属口腔病院へ行きました。昨日の電話連絡では、VIP診察室を通しての診察があるとのことでした。何だか大げさな名前なので恐れ入っていたら外国人などはそちらを通すとのことでした。
 
 病院はおじさんのマンションから20分くらいのところにあります。(地図で確かめました。)朝7時半に通訳の学生さんと一緒に行って、10時近くには終わったとの連絡がありました。先生は総領事館の領事夫人から伺った、日本の広島大学歯学部で研修された女医さんです。日本語が堪能で、昨日事前の予約に関する電話があった時もツマクマは日本語で対応していました。
 
 事前の予約があったので、すぐしてくれたようです。冠がはずれただけなのですぐ、はめたくれたようで1日で終わりました。治療費を聞いてびっくりです。何と112元(1200円くらい)です。日本で治療しても初診料などを入れたらこんな金額では済みません。最初にVIP診察室で診ると聞いたので、2000元(22000円くらい)を用意して、その上銀行カードまで用意していざという時引き出せるようにしたのですが意外でした。
 
 もちろん中国の庶民にとっては少なくない金額ですが。さて、今日は中国の教師の日です。日本では考えられないでしょ。先生にお礼を言う日なのです。上は大学から下は小学校・幼稚園まで全ての学校の教師に感謝する日なのです。
 
 中国は儒教国家でもあるのです。政府が強制するわけではありません。学生さんが自主的に先生に感謝を表すのです。おじさんも3年生の1クラスからお菓子をもらいました。クラスにいくと代表の学生さんが渡してくれました。また、8人くらいの学生さんから感謝を表すメールをもらいました。日本語で言えば「教師の日おめでとう」です。
 
 学内を見ると大きな花束を抱えている先生も見ました。小中学校などでは保護者が贈り物をしたりするそうです。確か韓国でもあったような気がします。日本でも以前は先生に感謝のしるしとして、お中元やお歳暮を贈ったものです。今ではそのような習慣もすたれ、モンスターペアレントと呼ばれる学校へ文句をいう親が話題になっています。
 
 去年あるパーラーに入ったら、教師の日はかき氷が半額と書いてありました。冗談半分に、実は大学の先生で外国人なのだがと大学の身分証明書をみせたら、本当に半額になりました。これも日本では考えられないことです。教師という仕事はやはり人間を育てる大事な仕事ですから、ある程度の尊敬がなければできません。
 
 もちろん尊敬に値しない教師もいますが、個人でなく職に対する敬意が必要だと思います。他の職業としては医者や宗教家(僧侶や牧師など)も同様です。昔は教師の給料は本当に安かったです。(おじさんが教師になった頃も)しかし、その分尊敬されました。保護者の方もどんなお金持ちでも会社の偉い人でも子供の先生には敬意を払いました。実際兄の会社の上司の息子さんの家庭教師をした時、その上司の方は息子さんとおじさんのアパート(そのころ小さなアパートに住んでいました。)に来て丁寧に挨拶されました。
 
 会社では確か部長さんだったと思います。古き良き時代の話し(40年くらい前の話し)です。教師の日についてちょっと書きました。明日はひさしぶりゆっくり過ごします。明日はツマクマは学生さんと街へ買い物に行きます。