新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

小沢時代の終焉と管氏の健闘

 今日は天気予報によれば日本のおじさんの街は30度以下になったようですが、逆に中国のおじさんの街では30度を超えてしまいました。その上今までの薄曇りからギラギラ太陽になりとても暑かったです。ギラギラ太陽を見るのは久しぶりです。天気予報では明日も30度を超えそうです。
 
 昨日書いた日本に留学する学生さんは、何とか今日書類を公安局にだしてもらってビザ申請までこぎつけたようです。正式にビザが下りるまでなんとも言えませんが、中国の総領事館では形式的な審査しかしないので多分大丈夫だと思います。事実上の審査は日本の出入国管理局が滞在許可証の発行で行っています。理由は総領事館では、人員や審査能力の関係で実質的な審査ができないからです。
 
 さて、今日は民主党の代表選挙でした。おじさんはちょうど外出していたので、つい今しがたサイトで結果をしました。結果はニュースでも報道されていた通り意外なほどの大差で管さんが勝利しました。特に注目された国会議員票でもかなり小沢さんを上回っていました。
 
 小沢さんにとってショックだたのは敗北したから以上にその敗北の内容だと思います。地方議員やサポーターは管さんに投票することは分かっていたので、勝利することは難しいとおもっていたでしょう。しかし、国会議員に関しては自分が勝利すると考えていたようです。
 
 じつは小沢さんの狙いはそこにあったと思います。管さんがたとえ勝利しても僅差であったり、国会議員の票で破ったりできれば、管さんに圧力をかけることができたのです。しかし、国会議員についても確か6人くらいの差がつきました。
 
 おまけに総合計でも700台と400台では問題になりません。もちろんこの後小沢さんが仲間を率いて離党する可能性もあります。しかし、離党しても結局はどこか野党と連携しなければなりません。今回の票差を見て連携してくれる政党はないでしょう。小沢さんは国会議員からも見放されたし、世論の袋叩きにあっているのに、連携しても何のメリットもないからです。
 
 それよりも今回のような圧倒的な差で敗れた小沢さんは神通力あるいはカリスマ性を失ったことが重大です。小沢さんの時代が終わったことは明らかです。これは明治維新の時の徳川慶喜に似ています。優秀な人であったのに、時代の中で忘れ去られていくのです。小沢さんの年齢から考えて捲土重来は無理でしょう。
 
 また今回の代表選を関ヶ原の合戦にたとえて、小沢さんを家康、管さんを石田三成に見立てていました。関ヶ原では家康が勝ちました。もし、関ヶ原の時代にマスコミが存在したら家康は負けたでしょう。三成は家康の不当さを世論に訴えることができます。世論調査をやれば各大名の家臣や農民たちは恩知らずな家康に反発するでしょう。そうなると大名も家臣や農民たちの意見を無視して家康側につくことはできないと思います。
 
 しかし、世論調査だけで全てを決めるのは危険だと思いますが、現代は大衆民主主義の時代なので仕方ありません。世論を背景にした選挙だけが政治の全てを決めるのです。管さんにとって今回は人生最大の試練だったでしょう。このガチンコの真っ向勝負に勝ったことは、大きな自信になります。
 
 また他の野党も管さんが小沢さんという政界第一のカリスマ政治家に真っ向から挑んで勝利したことを評価すると思います。管さんは自信を持ってこれらの政治運営をしてよいと思います。野党の政治家でも小沢さんと真っ向勝負できる政治家はそうはいないでしょう。
 
 対外的にも管さんの政治力は評価されると思います。人間は勝負することで大きくなります。ねじれ国会で大変ですが、やり方はいろいろあります。ただ管さんが今回のチャンスをうまく活かせないと、政権運営に行き詰まり、総辞職か解散に追い込まれるでしょう。
 
 新しい時代の第一歩が始まったと思います。今回の代表選に関する政治評論が楽しみです。明日も1コマだけの授業です。ツマクマは御食事会(タイ料理)に行く予定ですが、まだ不明です。