新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

ビザについて

 昨日は午後から雨で夕方まで降りましたが、今日は曇りで涼しくなりました。やっと秋になった雰囲気です。今日は中秋節の休暇で明日までがそれに該当します。土曜日からは平常に戻ります。ですから中秋節の欠けた授業は土曜日と日曜日で埋めることになります。
 
 おじさんは運よく土曜日は授業がなく、日曜日だけ授業です。さて、証拠改ざん事件は、主任検事が改ざんの意図を否定し、過失であったと主張しているので、どうなることやら。最高検察庁の判断が注目されるところです。ただ今の制度だと最高検察庁が不起訴としても、検察審査会で何回か起訴相当と判断したら自動的に裁判になるようですから、これも注目されるところです。
 
 さらには、地検上層部に対する処分から検事総長の進退まで波及する可能性があります。取り調べの専門家の検事を相手に取り調べをするのは至難の業だと思います。それに漁船問題もエスカレートするし、さてさてどうなることかと思います。
 
 ところで今日はビザの話しです。実は知り合いの学生さん(と言ってもすでに卒業しましたが)が今度日本に行きます。そのためのビザ取得で相当大変でした。その前には同僚の中国人の先生もビザを取得して日本に在外研究員として行きました。そこでビザについて今日は書きます。
 
 結論から言うと、中国から日本に来るためのビザは滅茶苦茶に難しいです。どうも日本は外国人を入れたくないとしか思えないシステムです。基本的には日本で滞在資格証明書をもらって、それを各地の総領事館に提出すると、ビザがもらえます。その滞在資格証明書は日本で発行します。つまり具体的な審査は日本の出入国管理局がやるのです。
 
 一方おじさんたち日本人が中国に来る際のビザはとても簡単です。15日間ならビザなしで入国できます。ただビザなして入国して、旅行ビザを得るのは難しいようです。(できないことはないのかもしれませんが。)15日以上中国に滞在するなら、長期の旅行ビザが必要です。ツマクマの場合日本で3ケ月の旅行ビザをもらって、入国しました。一度入国して、このビザを延長するのはそれほど難しくはありません。
 
 本来はおじさんの配偶者として家族ビザというのがあるのですが、大学の方では出したがらないようです。単身赴任が原則なのかもしれません。一度6ケ月の延長ビザを申請したら、健康診断を受けなければなりませんでした。3ケ月の旅行ビザでも申請の度に必要書類が違うようです。
 
 おじさんの場合は就労ビザでこれは1年有効です。日本で中国の人が就労ビザを取得するのは大変ですが、こちらはそれほど難しくはありません。ただ注意しなければならないのは、事前に日本で就労ビザを取得して、その後中国で再度申請する点です。中国にノービザで入国したり、旅行ビザで入国していて、それを就労ビザに替えるのは難しいようです。
 
 以前はできたのかもしれませんが、今は認めてくれません。それで、日本で就労ビザを取らないで来た先生で日本に返されて人を2人知っています。日本で就労ビザを取得するためには、やはり健康診断が必要です。ここが大切ですが、国公立病院で受け、所定の位置にハンコをもらわないと無効なのです。おじさんも、ハンコが不足しているといって受け付けてくれませんでした。おじさんが受診した公立病院は、中国への渡航者の多い地域にあって、病院の先生がちゃんとマニュアルに従ってやってくれたのに、駄目でした。結局公安局指定の病院で受診しました。
 
 ちなみに、在外研究員として大学へ半年行かれる先生は、滞在資格証明書の発行を全て相手の大学がやってくれました。これは例外的で、学生さんの場合留学手続きは普通業者に依頼するので、相当お金がかかるようです。6000元(72000円くらい)とも聞きました。これは日本の感覚では二十万円というところです。大体IBMのパソコンがそのくらいの値段です。
 
 3ケ月の旅行ビザの場合1回だけ日本に帰ってまた戻ることができるようです。おじさんのような就労ビザは何度でも日本と往復できます。ただビザの再発行はとても面倒なようなので、パスポートは絶対になくさないようにしなければなりません。海外では命(健康)が一番で二番目がパスポートで三番目が銀行カードです。銀行カードは通帳がないので、これがないとお金を下ろせないのです。パスポートがないとホテルにも泊まれないし、市外にでるのも難しいし、両替もできません。
 
 今日は涼しいので、午後からまた食料品(パンと果物を中心に)の買い出しです。夕方は学生さんとバトミントンをしようと約束しています。明日天気が良いようなら近くの山の行こうかと思っています。