新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国における安全体制について(おじさんのマンションを中心に)

 今日は朝方から雨で、午後からは濃霧になりました。霧都と言われるくらい、おじさんの街は霧が多いです。秋も後半になると濃霧が発生します。多分大きな川に挟まれているからだと思います。(嘉陵江と長江)気温も急速に低下し、半そでだと寒いくらいです。明日も雨のようです。
 
 漁船の事件は中途半端な感じで終わってしまいました。やはり政治基盤のしっかりしている国と出来立ての政権では仕方がないでしょう。最初に何かする時は、結末まで考えないとだめです。日本の歴史を見ても最初は威勢よくスタートして最後は玉砕のパターンが多いです。ただ今回のケースは事態がエスカレートして引き返せない状態になる前に終了してよかったです。
 
 本当はこれについてもっと書きたいのですが、いろいろ難しい点もあるのでやめます。さて、今回の問題も含めてよく知り合いの方からこちらの治安や安全体制について大丈夫ですかと質問されます。それで、今回はこの問題について書きます。
 
 まずおじさんのマンションは市街地ではなく、大学構内にあります。これも安全な理由の一つです。もちろんおじさんの街自身比較的安全です。比較的というのは、安全なところしか出歩かないからです。総領事館の方からも、大学の先生からも幹線道路(バスが通っているような道)以外行かないように言われています。中国語がほとんど話せないおじさんたち(おじさんとツマクマ)は知らない街などには行きません。
 
 幹線道路はパトカーなどもしょっちゅう通っています。また、大きな施設には必ず警備員がいます。さて、大学構内ですが、入り口には警備員がいてゲートがあります。車の出入りについては完全にチェックがあります。ただ、通行は自由です。ですからだれでも自由に出入りはできます。大学構内には警察施設があって、パトカーが巡回はしています。
 
 大学内部には将来軍隊に入隊する予定の国防生の寮もあります。ですから、暴動などと言った場合は出動できます。(そんな可能性はほとんどありませんが。)マンションの入り口には警備員がいます。24時間体制で管理しています。前住んでいた官舎はそれほど警備が厳しくなかったのですが、ここは身分を明かさないと入れません。学生さんの場合、大学に確認します。
 
 居住者については、全員写真が入り口の警備員室に貼ってあります。それに、入居証のようなものも貰いました。ちゃんと顔写真が貼ってあります。おじさんはもちろんツマクマの分もあります。とは言っても入居して一度もそれを提示したことはありません。警備員のおじさんとは全員顔見知りで、出入りの時は毎日挨拶をしているからです。
 
 マンションの廊下などには監視カメラがあります。警備員室ではそれをチェックできます。それでも低い階ではコソ泥などが侵入しているようです。注意をうながすビラがありました。最近はそんなことはないようです。このマンションには外国人の人と中国人が住んでいます。外国人は10階から13階に住んでいるようです。それより下の階は中国人の人です。入居資格は基本的に博士課程修了以上です。(13階建てです。)
 
 外国人の国籍はばらばらです。日本人は5人います。短期の外国人留学生などもいます。おじさんのマンションがデモ隊に包囲して投石されるようなことはまずないでしょう。なぜなら、もしアメリカ人の住む部屋などに石が投げ込まれたら、在アメリ総領事館は絶対に許さないからです。
 
 中国政府は大変な立場に立たされます。イギリス人やロシア人でも同様です。また、大学当局は外国人教師の安全を守る義務がありますから(どこの国でも当然ですが)そんなことも起こりにくいでしょう。また、もし、大学構内それもマンション内で負傷することがあれば、この大学に来る外国人教師はいなくなります。
 
 ですから、おじさんのマンションは極めて安全だといえるでしょう。もちろん一歩大学の外に出ればその限りではありませんが。明日は日曜日ですが、振替授業があります。午前と午後に授業があるので大変です。資料の印刷に今から行きます。