新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国音楽会いろいろ

 今日も冷たい雨でした。風邪の方は何とか回復しましたが、代わりにツマクマが不調になりました。どうも天気予報では今週ずっと雨のようです。授業の方は木曜日まであります。10月1日から7日までは国慶節の長期休暇です。在留日本人の方によっては一時帰国する方も多いようです。
 
 私たちは夏休みが40日もあるので、日本での休暇を堪能したのでもちろんこちらで過ごします。今日のニュースを見ていたら、12時の全国版のニュースの初めの方で北朝鮮での会議の話しを報道していました。中国のニュースでも将軍様の妹さんと3男の人が大将に任命されたと報道していました。
 
 何の軍人経験もないのに突然将軍(大将)に任命されるところが流石あの国だと思いました。大将といえば、数万の軍隊を指揮するのですから。さて、今日は昨日行った音楽会の話しを中心にこれまで行った音楽会のことについて簡単に書きます。
 
 日本にいる時は、知人の方の出る音楽会に付き合い行く程度で音楽会など行ったことはありませんでした。ところが、こちらでは色々な機会に音楽会に行きました。まず一番最初は2年前大学の学院(日本の学部に相当)対抗の音楽会(合唱会)があり、それを見に行きました。野外ホール(3000人収容)でありました。電視学部(テレビ映像学部)があるので、テレビ撮影もやっていました。学院対抗なので、皆そろいの服装(学院によっては女性はドレスに男性はスーツ姿)で教授も学生も一緒になって歌いました。
 
 歌う人数も半端でなく200人とか300人レベルで歌います。指揮も学生さんに聞くとその学院の先生がすることもあるそうです。もちろん適任者がいない時は芸術学院(芸術学部)の先生がするそうです。歌は抗日戦争(日中戦争)のものが多かったです。周恩来元総理は、おじさんの大学で演説もしたそうで、その銅像も建っていますが、その死を悼んで作られた「周恩来はどこにいるのか」という歌はとても印象的でした。彼が死んだ時、中国の人はそう言って悲しんだと言われます。(この話しは日本にいる時から知っていました。)
 
 昨日はその芸術学院の学生さんの独唱会でした。独唱したのは学部の3年生の人でしたが、とても21歳とは思えない声量できれいな声でした。詳しくはいつも宣伝しているツマクマの「チャレンジおばさんの中国日記」をみてください。学内のきれいな多目的ホールで600人くらい観客がいました。もちろん満席です。学部の学生さんは学部の最優秀の人なのだそうです。後大学院生の人も共演しました。内容はヨーロッパの歌劇「フィガロの結婚」からやプッチーニの歌劇からとられていました。
 
 音楽会で印象に残っているのは、2年前行ったチベット音楽会です。結構な値段で500元(6000円くらい)近く出したと思います。最高の席は1000元(12000円近く)以上したと思います。1000元はこの街では高卒のサラリーマンの月給程度です。それでもほぼ満員でした。ただこのような音楽会に、まだこの街の人は慣れていないようで、マナーが悪かったです。開演中に舞台をデジカメで撮ったり、携帯で話したり、途中入場をしたりです。すばらしい内容の音楽会だっただけに残念でした。
 
 去年の国慶節の市政府主催の会は音楽会でした。(中国では晩会とも言います。)これも立派なものだったのですが、それ以上に印象的だったのは警備の厳重さです。音楽ホールの出入りにはすべてロープが張られ、そこには武装警察官が配置されています。ちょっとでも道からはずれると、すぐ警察官から注意されます。多分市政府や外国の要人(総領事館関係者・・総領事など)がいるからだと思いました。もちろん普通の音楽会であればそんなことはありません。
 
 内容よりそちらの方が印象的でした。ツマクマはそれ以外にキャットなども見に行きました。これはすごかったそうです。それにクラッシックバレーも見に行きました。最近はそのような音楽会のポスターを見ません。チベット音楽会は大学内の掲示で、その他は楽器屋さんのポスターで見たのです。
 
 海外にいると思いがけない経験をするものです。明日は国慶節の市政府主催のパーテイの予定なのですが、詳しい連絡がないので、同僚の先生に今から時間などを尋ねる予定です。もし明日行けたらまた報告します。