新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

日本経済の未来ーいざ中国へ進出せんー

 今日は昨日ほどではありませんが霧が出ていました。霧都という名前があるほどですから、おじさんの街はこれから霧の出る日が多くなります。日本では太平洋側は大雨だとニュースで言っていました。去年は少雨で大学の近くの嘉陵江も干上がっていたのですが、今年は雨が多くそんなことはありません。
 
 さて、今日は土曜日なのでいろいろなビジネス記事など読んでいるうちに日本経済の将来が心配になってきました。年金生活突入(今は中国の大学から給料をもらいながら、日本でも年金の一部を貰っています。)なので、基本的には経済の悪化とは関係ないのですが、それにしても心配になってきます。ちなみに、外国で常勤職についても年金は支給されますが、日本で常勤職につくて出ません。
 
 もちろん民主党政権が悪いと言い続けるのは簡単ですが、どうもそんな問題だけではなさそうです。ある人は日本のガラパゴス化(世界の標準からはずれて特殊に進化したこと)を言いますが、中国にいるとそれも事実だと思います。中国の一番人気のある携帯はノキアですし、電気製品だとサムスンです。自動車はVWフォルクスワーゲン)が圧倒的に強いです。
 
 VWはタクシーからパトカーまで使われています。自動車ではおじさんの街ではトヨタより日産の方が強いです。長安汽車(汽車は自動車のこと)の本社があるので、マツダの車も多いです。おじさんの街のタクシーは全てスズキです。
 
 つまり日本での企業ランクと中国で観察できる企業ランクは大きく違うのです。パソコンでもおじさんの街で人気は東芝です。富士通NECはほとんど見ません。まして日立や三菱などはそうです。やはり電気製品全体として韓国メーカーの進出が目立ちます。自動車のヒュンタイ(現代)自動車もよく見るようになりました。デジカメはやはりキャノンが圧倒的人気です。
 
 一番の問題は価格です。日本製品は品質が良いのは分かりますが、価格の問題があると思います。多分、仕上げなど細かい部分に手を入れることで、値段も上がっていると思います。初めて自動車を購入する層はまず価格が問題だと思います。ただ日本人の性格として、製品のレベルを落として価格を下げることに抵抗があると思います。
 
 また、政治問題もある部分購入する際の抵抗になるでしょう。今のような政治摩擦が続けば経済の面も影響がでるでしょう。(と言っても仕方のないところもありますが)ただ、思いがけないところにまだまだ商機はあると思います。中国というとすぐ自動車や電機製品を思い浮かべますが、農業機械や印刷物(出版物)、それに交通信号システムなど相当遅れています。
 
 軽自動車(特に軽トラック)などもよいと思います。農村はまだまだ貧しいけれど、次第に都市近郊の農村から豊かになってきます。今は小型トラックターにボデイをつけたような車を運搬用に使っています。馬力はあるのですが、何と言ってもスピードは遅いです。収入が増えればこれも買い替えると思います。
 
 それに中国の印刷物は質が悪いです。写真も余り載っていないし、紙質も落ちます。これも日本の技術で安価に良い印刷物ができれば、もっと売れると思います。信号機もいつも故障しています。また、日本のものに比べるとちゃちです。総合信号システムが完成すれば、交通渋滞もなくなると思います。
 
 印刷会社や信号システム会社などは中国進出など考えてもいないかもしれません。もちろん中国での商習慣や法律システムも違うので大変ですが、中国には多くの商機があると思います。今のまま日本に閉じこもるのでなく、失敗を恐れずどんどん中国へ進出してもらいたいものです。
 
 今日は明日日本へ留学する学生さんの送別会があります。