中国昼食考

　今日は久しぶりに晴れ間が出ました。ツマクマは朝から洗濯です。今まで薄曇りだったので、今日のような天気はありがたいです。午後2時から上海である大学院生のスピーチコンテストの打ち合わせのため、去年出場した学生さん（３年生）と今年出場する学生さん（2年生）が来ます。

 

　今日はちょっと下火ですが、また反日デモがあるのではないかと心配です。来週も反日デモのうわさがあります。中国在住の者としては、平和裏に解決してもらいたいものです。日本に向けては書きたいことは多くあるのですが、問題を複雑にするだけなのでやめておきます。

 

　一つだけ言えることは、日本の人も日本のマスコミも本当の中国の姿が分かっていないのだということです。さて、今日は昨日に続いて食生活の話しです。一番変化に富んでいるのが昼食です。朝食や夕食は外食ということがほとんどないのですが、昼食に関しては外食も結構多いです。

 

　この街に来た当初は何も分からないのでほとんど外食はしませんでした。しかし、だんだん慣れてくると外食もするようになりました。2年経過した今では行きつけの店もあります。一つは蘭州ラーメンの店です。蘭州というのは、シルクロード沿いの街で、店の主人やその家族の人はイスラム教徒のようです。女性はスカーフを頭に巻き主人はトルコ帽のようなものをかぶっています。

 

　蘭州ラーメンは人気があるので、いくつもの店がそう名乗っています。（日本の信州そばとか出雲そばとかと同じ）ここでは刀削面（小麦粉の塊を刀で削ってゆでる太面です。）の炒めたものを食べます。汁麺もあるのですが、お腹のすいた時は炒めたものにします。太面の焼うどんのような感じです。結構ボリュームがあります。それにスープがついて8元（100円くらい）です。（麺も面も同じです。面は中国語で麺の意味です。）

 

　余りお腹がすいていない時は、刀削面の小にします。これは汁麺です。面は前に書いたものです。結構辛めです。これで6元（80円くらい）です。この麺屋さんはおじさんの住むマンションの近くの裏門の近くにあります。歩いて5分くらいのところです。

 

　もう一つの麺屋さんは、ツマクマが学生さんから教えてもらったところです。大学の中門の近くです。中門はおじさんのマンションから15分くらい離れたところです。市場の近くです。余りきれいな店ではありませんが、学生さんに人気があります。ここで食べる刀削面は本当に手打ちで、太さがばらばらです。中に入る具材によって値段が違います。前に書いた蘭州ラーメンは刀削面は一種類だけです。

 

　おじさんは、豆の入った刀削面が好きなので、いつもそれです。面は日本のラーメンの麺のようなものと、ビーフンと刀削面があります。値段は4元（60円くらい）でとても安いです。とにかく油がすごいのと辛いので、テーブルの上には口を拭くトイレットペーパーのようなものがあります。中国では麺に中国酢を入れた食べたりします。

 

　蘭州ラーメンの店では、生のにんにくがサービスで置いてあります。学生さんは麺を食べながら、これをかじっています。日本では考えられない風景です。小さなお店はまずきたないので、観光で来た人はまず食べません。ですから食べているのは全て地元の人です。

 

　Ｄ区に行った時は、食堂です。以前は学生さんと一緒に行っていたのですが、最近は一人で行きます。というのは以前はメニューがないので、中国語で注文しなければならなかったのです。それで学生さんに注文してもらっていました。今行っている食堂はちょっと高いけれどきれいな食堂です。

 

　ここではメニューがあるので、注文しやすいです。それに出来上がりの写真がついているので安心です。麺の他に定食のようなものも食べています。教師専用の食堂もあります。これはバイキング方式で、自分で好きなおかずを取ってたべるのです。最初行った時は入り口にだれもいないので、いつお金を払うのか迷いました。どうも入り口にカード読み取り機があって、それにカードをかざすようです。

 

　このカードは学生と教職員共通のものです。最初にお金を振り込んで作ってもらって、無くなったら後で窓口に行って補充するのです。食堂とスクールバスの両方で使えます。

 

　日曜日に繁華街で利用していたお粥屋さんがなくなったので不便です。お店の入っていたビルが改装中なのです。おじさんの街ではいつも新しい店ができて、別の店が閉じています。最近は地元のファーストフードレストランが店舗を増やしています。このレストランができると近くの店の売上が減少するようです。

 

　今日はスピーチコンテストの打ち合わせで、明日までＡ区で授業があります。ツマクマはこの街在住の奥様方とスペイン料理の昼食会です。