新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

様々なスピーチコンテスト

 今日は朝から晴れています。今日まで気温が25度を超えるようです。ツマクマは朝から不調で寝ています。今日はこのブログを書き終える頃、大学院生の人が来ます。また、おじさんの街でもデモがうわさされています。領事館からの情報ではおじさんの住む地域ではなさそうなので、安心しています。
 
 しかし、食べる物がなくなりつつあるので、今日は夕方前に買い物に行かなければなりません。ツマクマが不調なのでおじさん一人で買い物に行きます。まあ何とかなると思います。何と言っても大好きなビールが切れているので絶対に買い物には行かねばなりません。(その他携帯を買ったり、銀行にも行きます。)
 
 さて、今いろいろなスピーチコンテストの指導をしています。今日はそれについて書きます。今からくる大学院生の人のスピーチコンテストは11月6日に上海である全国大会です。去年もおじさんの大学から出場して何と全国3位になりました。このコンテストはカシオが後援しているようです。去年は記念品でしたが、今年から賞金になりました。3位でも1000元(1万2千円くらい・・日本の物価水準だと10万円くらい)出ます。
 
 去年も今年も上海万博に関するテーマです。これは普通のスピーチコンテストと違って、発表した後に討論があります。自由に発表者に質問できるのです。そして、質問も返答も審査の対象となります。ですから、スピーチが良いだけではだめなのです。それに大学生レベルの大会は、日本留学経験や日本での生活経験があると出場できませんが、こちらは全くフリーです。ですから、スピーチだけであれば、日本滞在経験が物を言います。
 
 数日前頼まれたのはおじさんの街の国有企業が主催するものです。おじさんの街の発展と国有企業のかかわりに関するもので、おじさんの街の各大学の呼びかけてなされるものです。今までは「中日友好」とか「上海万博」と言ったものだったのですが、これは企業に対するアドバイスのようなものが必要なのです。数人の学生さんが参加するようですが、一人の学生さんはこの街の歴史や地理的な状況から説き起こして、国有企業の役割まで論じでいました。
 
 この学生さんは、去年の別のスピーチコンテストで地区3位になった学生さんです。地区と言っても参加校23校余りですからなかなかなものです。多分去年の経験から何を書けば審査員に評価されるのか分かったのだと思います。おじさんが読んでもなかなか良くできていました。おじさんが審査員なら3位くらいには評価できると思います。
 
 もう一つのスピーチコンテストは来年の5月頃にあるスピーチコンテストです。これも全国大会まであります。日本航空とJFEとが後援してやるものです。今年は日本航空があんな状況なので後援できるかどうか疑問です。去年から、早めに選手候補を選出して、その数名の選手候補を育てようということになって、前年である11月に校内スピーチ大会をやることにしています。
 
 2年生と3年生から選手を選びます。大体20名くらいです。その中から1位1名2位2名3位3名を選んで、さらに来年の4月くらいに選手選抜会をやるのです。選手候補となった6人はこれから少しづつ練習をやっていきます。この大会は規定のテーマでやるスピーチとフリーのスピーチがあります。フリーのスピーチはその場でテーマが示され、15分位練習してスピーチをやるのです。
 
 2年前の大会では、規定で2位になりこのまま逃げ切れば全国大会(これは日本であります。)出場の可能性もあったのですが、フリーで失敗して3位になりました。フリーはなかなか難しいです。おじさんは今3年生1クラスの作文を担当しているので、そこから8人選手を選びました。
 
 この大会は、日中友好に関するテーマが多いです。まだ正式なテーマは発表されていません。1月には出版社主催の作文コンテストもあります。(「人民中国」を出したいる会社です。)これも去年は3位になりました。多分大学(この場合は外国語学院)の評価にもなるので、主任の先生は応募を勧めるようです。
 
 中国では、学部(日本語学部)の評価は学生がどのようなレベルの大会でどのレベルの(例えば2位とか1位とか)賞をとったかで評価されます。先生の場合は論文の数や掲載された雑誌のレベルなどで評価されます。おじさんたちも何らかの評価がされているようです。(学生の評価なのかもしれませんが)それが次の年の給与に反映されるのだそうです。
 
 中国にいる間は論文は書けないので(参考文献がないので)、論文の数ではなさそうです。こんなわけで、今週も忙しそうです。早く日中関係が落ち着いてもらいたいものです。