新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国基督教報告(聖書編)

 今日は久しぶりに曇り空で、午後から小雨になりました。今はやんでいます。明日は雨のようです。それに気温も20度以下に下がるようです。昨日朝からツマクマは不調だったのですが、今日は元気になりました。昨日買い物に行く予定だったのですが、調子が悪く中止になり、今日の午前中行ってきました。
 
 一度の大量の買い物をするので、二人で行かないと無理なのです。昨日は反日デモがあるとの噂があり、総領事館からも注意のメールがあったのですが、どうもなかったようです。午後からと聞いたので、夕方の地元ニュースを見てみましたが、報道はありませんでした。
 
 日本からも反日デモのうわさを聞いて、テレビ記者が来ていました。(ヤフーニュースで見ました。)昨日デモがなかった証拠に、地元ニュースのトップはおじさんの街の一番偉い人(市長ではなく、市の党書記さんです。)が幹部を引き連れて、市街地再開発の視察でした。繁華街でデモがあっているのに、市の書記さんが視察するなど考えられないことです。
 
 この書記さんは、最近次の主席に確定した人の流れを組みます。(いわゆる「太子党」・・日本の2世議員のようなもの)しかし、市民の人気はすごいです。おじさんも大学創立式典にきて挨拶をしたのを見ましたが、原稿もなしにユーモアたっぷりに話しをして、大学生の拍手喝さいを浴びていました。学生は携帯でハイビジョンの映像を撮影したりしました。昨日の視察でも、市民が携帯で撮影していました。(もちろん市民はOKです。おじさんたちが撮影などすると、相当難しいことになるかもしれませんが。)
 
 さて今日は前述した理由で教会へは行けませんでしたが、前回書けなかった中国の聖書について書きます。中国では以前書いたように、聖書・讃美歌は基本的に教会の備品を使います。もちろん自分で持っている人もあるのでしょうが、ほとんどの人は教会備え付けのものを使います。当然ですが、持って帰る人などいません。まず隣の人が見ているし、そんなことをわざわざするような人が折角の日曜日にこんなところに来たりしません。
 
 まず聖書と呼びません。「聖経」と書いてあります。それにおもしろいことに、聖経には聖書と讃美歌の両方がついています。前半が聖書で後半が讃美歌です。ですから聖経はとても厚い本です。聖書部分は旧約聖書の部分と新約聖書の部分両方がついています。
 
 聖書の内容は当然ですが、日本語聖書と同じです。違いは全て中国語(つまり漢字)で書かれていることくらいです。聖書部分は290ページくらいです。小さな中国語(漢字)でぎっしり書かれています。漢字が嫌いな人は見ただけで気分が悪くなるでしょう。
 
 もちろんおじさんたちも、そんな漢字ばかりの聖書でなく、日本から持って行った聖書を読みます。讃美歌の部部もおもしろいです。讃美歌は400番まであります。日本と同じメロデーの讃美歌もあります。当然ですが、神様を賛美するものばかりです。しかし、中にはおもしろい讃美歌もあります。新約聖書旧約聖書の書名を並べた讃美歌です。旧約なら創世記から始まります。新約ならマタイに始まり黙示録で終わる全ての聖書箇所の名前がでます。
 
 昔日本でもそんな聖書の書名を覚える歌があったと聞きましたが、日本の讃美歌には載っていません。讃美歌とは別に短歌というのもあります。これは簡単に言えば1番だけの歌です。普通讃美歌は1番から3番なり4番までしかありますが、短い讃美歌の意味です。
 
 これにもおもしろ歌があって、「謝飯歌」と言って食事の際の感謝の歌もあります。しかし、余りにストレートな歌の名前だと思います。短歌は42番まであります。ですから、一冊の本に、新旧約聖書と讃美歌400番まで、それに短歌42番までが掲載されているのです。
 
 今使っている聖経は2007年に上海にある、「中国キリスト教三自愛国運動委員会・中国キリスト教教会」が合同で出版したとなっています。値段は23元(300円くらい・・日本の物価水準で言えば2000円くらい)です。ですから日本の聖書とほぼ同じくらいの値段です。1つの椅子に3冊くらい置いてあります。大体1つの椅子に3人くらい腰掛けるからです。それから計算すると教会内に350冊くらい置いてあるようです。
 
 時々、日本でいう礼拝献金がないので、教会財政はどのように維持しているのだろうと思います。1回800人近い礼拝出席者が献金すれば、相当な金額になると思うのですが、それはありません。政府の援助なのか、会員の月約献金で維持されているのか不思議です。牧師さんは5人います。それに建物は8階建てで、大きな時計台もあります。(教会の様子はツマクマのブログ「チャレンジおばさんの中国日記」に出ているのでみてください。)
 
 中国はいつも謎に満ちています。今日は昨日パスポートを忘れて携帯の契約ができなかったので、(日本でも携帯の新規契約する時に運転免許証が必要なのと同じです。)今日行きます。