日中大学生比較 - 新おじさん教師のひとりごと

　今日も濃霧でしたが、当然のように昼前から晴れました。おかげで今日は大洗濯をして、大学へ行く前は大変でした。でもこのところ雨が多かったので、洗濯できてよかったです。中国の人は日本人ほど洗濯したり、布団を干したりしません。建物の構造上（マンションなので）布団干しなどできないところも多いのです。

　今日のヤフーニュースを見ると、ビデオ流失事件の関係者が逮捕されたようですね。あの事件に関しては国民一般の反応と専門家の反応は大きく異なっていました。国民一般は、いいことではないかとしていますが、専門家は多くの問題があるとしています。最近の動向をみると、国民世論と専門家の見方が大きく異なることが多いです。

　以前であれば、国民は専門家のいうことに耳を傾けたのですが、小泉改革以来、専門家軽視国民世論重視の傾向が強まっています。専門家の最たるものである官僚無視、国民の代表である政治家優先をうたった政治のおかげです。世界的に見てもこんな国は少ないのですが、政治優先なので仕方ありません。（国会は国権の最高機関なのですから）

　おじさんに言わせれば、政治家といっても特定の分野の専門家ではないのですから、専門家の意見を十分聞いたら良いと思うのですが。さて、今日は日中の大学生比較です。先日も中国のサークル活動について書きましたが、中国の大学生活と日本の大学生活は大きく違っています。

　日本の大学生と言えば、授業はそこそこにアルバイトとサークル活動に精を出す学生が多いことで知られています。最近は出席管理も厳しくなったので、授業にも結構でているのかもしれません。中国では日本の大学生の最大の関心事である、サークル活動とアルバイトがほとんどありません。

　アルバイトがない理由は、アルバイト先が大学生を雇わなくても安い賃金で働いてくれる人が多いからです。日本では大人で安い時間給で働く人は少ないのですが、こちらは何と言っても巨大な人口を抱える国ですからいくらでもいるのです。それにD区などは、繁華街から離れているのでアルバイトできにくいのです。

　家庭教師なども、ライバルの師範大学（教育大学）や英語が専門の外国語大学の学生さんがいるのでなかなか難しいです。理系特に建築学部系の学生さんは、先生から図面書きなどのアルバイトをもらっているようです。建設会社から先生に委託がきて、それを学生さんに下請けに出しているのです。

　サークル活動が少ない代わりに学生さんは、バトミントンコートでバトミントンをしたり、バスケットコートでバスケットをしたり、卓球場で卓球をしたりします。それらのコートはサークル活動用ではなく、フリーに誰でも使えるのです。（早い物勝ち）かなりの広さがあります。各コートが10面以上あります。

　さすがにグランドはフリーには使えません。ジョギングをしたり、散歩をする学生さんも多いです。その代り良く勉強をします。大学の空き教室は勉強する学生で一杯です。理系の場合はもちろん、文系であっても司法試験を受けたり、公務員試験を受けたり、資格試験を受けたりする学生で一杯なのです。（宿舎は狭いし、数人で住んでいるので、教室で勉強するのです。）

　日本のように学生アパートに一人で住む学生は少ないです。原則宿舎生活です。こちらだと格段に生活費が安いので豊かでない学生はほとんど宿舎に住みます。それにおじさんの大学は理系中心の国立大学なので、男子学生も女子学生も地味な服装です。何とスカートをはいた女子学生は100人のうち5人くらいです。

　お化粧などする女子学生はほとんどいません。特におじさんのいるAB区は理系の3・4・年生が中心なのでそうです。文系の学生も多いD区はもう少し華やかです。中国の全ての大学がそうなのではありません、公立（市立）の外国語大学（外国語学院）の女子学生さんはとても派手なのだそうです。

　それにおじさんの大学のAB区のキャンパスは古い旧帝国大学のような雰囲気です。レンガ作りの古い建物や戦前からあるような古い中国風の建物などあります。その外国語大学にも行きましたが、こちらは欧米の大学風です。○○学院大学のようなおしゃれな雰囲気です。

　もう一つの特徴は特にD区ですが、学生さんが大声で英語のテキストを読んでいる声が聞こえることです。早朝からあちこちでやっています。中国の大学では英語のリーデイングがとても重視されるので、それをやっているそうです。会社の入試にも英語がよくでるそうです。

　今日は中国の大学生活の一部を報告しました。写真はツマクマの「チャレンジおばさんの中国日記」（ヤフーブログ）に出ているので見てください。今日は午後7時半からある大学演劇祭に行く予定です。明日から地獄の2日間が始まります。