新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

TPP参加に思う

 今日は一日雨でした。おじさんの街としては珍しいことです。おかげでおじさんの街の人は雨にぬれて大変でした。というのはおじさんの街では朝方雨が降っていても午後には雨が上がるので、それを見越して傘を持たない人が多いのです。ですから、今日のように雨が一日降り続くと濡れてしまいます。
 
 そこはよくしたもので、目ざとい商売人が傘を売って歩いています。ところがおじさんの街の人は雨にぬれても平気な人も多く余り売れないようです。今日は日曜日なので教会へ行きました。今日は貴州省省都貴陽の教会から聖歌隊が来ていました。おじさんの行っている教会の聖歌隊の方を服装が違うので変だとおもったら、スクリーンに貴陽教会聖歌隊と出ました。(中国では省を超えた教会同士の付き合いがあるようです。)
 
 今日はツマクマが先日日本人夫人会の方と一緒に行った日本料理店へ昼食に行きました。そこは、おじさんの行く教会の近くです。古い街をイメージした観光地です。長江に面しています。今日はおじさんは鍋焼きうどん(28元・・350円くらい)とお酒(銚子1本・・15元150円くらい)です。鍋焼きうどんは結構おいしかたです。ラーメンはこちらでも食べれるのですが(味千ラーメン)うどんはさすがに無理です。
 
 ツマクマは、お好み焼き(26元・・320円くらい)と餃子・太巻き寿司を食べました。この二つは値段は良くしりませんが、多分それぞれ25元くらいでしょう。お腹いっぱいになって100元(1200円くらい)でちょっとお釣りが来ました。もちろん日本では物価の安いおじさんの街でも無理でしょう。詳しくはツマクマのブログ「チャレンジおばさんの中国日記」を見てください。
 
 さて今日は珍しく経済ネタです。今TPP(環太平洋戦略的経済連携協定・・環太平洋経済協定)についてです。管さんは何とか中国との首脳会談を成功させ、領土問題の沈静化に向けて一歩を踏み出すことができたようです。これは外交的な勝利だと思います。どの時代でもそうですが、喧嘩をするのは簡単ですが(強気にでればよいので)事態を収拾するのは難しいです。(相手があることなので)
 
 中国もこれ以上この問題をこじらせるのは不利だと考えたようです。さて、ここで管さんがTPPについて前向きに進めば長期的には、政権運営にプラスになると思います。この協定は農業分野にとっては、厳しい国際競争にさらされるので、反対する向きも多いようです。
 
 どこの国でも貿易協定を結ぶ際問題になるのが農業問題です。アメリカや中国などのような大規模農業国に対して、日本のような小規模農業国は農業の自由化は死活問題だと思います。しかし、もし、ここで日本がこの協定からはずれるなら、数年後には大きなハンデイを背負うことになるでしょう。
 
 ある評論を読んでいると、ここでアメリカと組んでTPPに加わることができるならば、中国けん制の大きな力になると書いてありました。中国も日本とアメリカの世界経済の2大大国がTPPを通して連合するなら、中国もそれに加わらねばならないし、当然他のアジア諸国もなだれを打って加わるだろうとしています。当然先に協定を推し進めたアメリカと日本が中国より優位に立てることになります。
 
 おじさんは日経新聞の記事(古い新聞)を読むまでベトナム原子力発電所建設を日本チームが受注したのを知りませんでした。世間の評判とは別に官邸とくに今非難の的になっている官房長官が中心になって官民一体で推進したそうです。官民一体で経済プロジェクトを推し進めるのは韓国や中国の得意技ですが、日本もそれができたことは大きな進歩だと思います。
 
 おじさんのように、異国にいると当然のことながら日本国内のニュースに乏しいです。特に経済ニュースは極めて少ないです。だからベトナムでの受注はちょっと前のことですがとても意外に感じられました。株では「百人が百人買いなら黙って売れ」ということわざがあります。また「人の行かない裏道に利益がある。」ということばもあります。
 
 今、百人が百人民主党政権を非難しています。このような時は駄目でもともとと思って、反対の多い政策に敢然と取り組むことができます。つまり駄目元なのです。このまま行っても間違いなく世論調査では最低水準まで落ち込むでしょう。だからこそ起死回生の一手として、この問題に取り組むなら管政権も立ち直れるかもしれません。
 
 「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もある」のです。ただそこまで政権の首脳に勇気があるかですが。明日は休業日なので、そろそろ期末試験の問題を考えます。