新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

北朝鮮砲撃事件を考える。

 今日は早朝は雨だったのですが、午後から晴れました。授業は午前中までで結構暇な1日です。こちらは水道水が悪いので、水屋さんに頼んで飲料水を持ってきてもらっています。(飲料水専門の店があるのです。)大きなボトルで運んで来てくれます。値段はいろいろあるのですが、いつも14元(200円くらい)のにしています。ちなみにペットボトル1本だと1.5元(15円くらい)です。
 
 さて今日は北朝鮮による韓国領土砲撃事件で世界中が大変な騒ぎになっています。おじさんもニュースで見てびっくりしました。素人外交評論家としても何か書かなければなりません。これでビデオ流失問題などふっとんでしまいました。将軍様の国は中国に比べるとはるかに荒っぽいものです。(中国は船をぶつけるだけですから。)
 
 この事件については、日本を除く各国は意外に冷静に受け止めているようです。当事国の韓国も、反撃はしましたが、それ以上の攻撃には出ていないようです。中国でも、大きな動きはないようです。ロシアも事態が沈静化することを望むという態度です。アメリカも絶対に許さないとは言っていますが、直接爆撃するなどということはなさそうです。
 
 おじさんもヤフーの政治記事を見てみましたが、「河信基」という方のブログがなかなか客観的な分析をしていて参考になりました。おじさんも、つい感動してコメントを残してきました。この方のサイトは何と1日に9388人も訪問しています。(おじさんが見た時点でです。)おじさんのサイトはわずか20人ちょっとですから、すごい人気です。と言っても、内容から見て当然なのですが。
 
 この事件については2つの見方ができます。一つは将軍様自身の決定だという考え方と、今一つは将軍様の意向を先取りして、出先の部隊が暴走したとの考え方です。どちらかと言うと、出先部隊の忠誠心合戦の一部だという意見が強いようです。仮に将軍様自身の指示であったとしても、抑制的な攻撃であることは事実です。
 
 その根拠として奇襲による砲撃であった割には、死者の数が少ないのです。全く別の話しですが、実は今時々中国では、朝鮮戦争を題材にしたニュースや映画やドラマなどが放送されているのです。おじさんもちょっと気になっていたのですが、今中国にいるので、抑制して書かなかったのです。もしこれが対外的なサインであるとするならば、北朝鮮に対する本格的な攻撃は許さないという中国の意志表示だと思います。
 
 同時に北朝鮮の暴発があれば、即座に中国は軍事介入すると思います。それは将軍様にもしっかり話していると思います。(以前将軍様が訪中したニュースの不機嫌な顔から判断しました。)将軍様であっても、背後を突かれる恐れがあれば、暴発はできないと思います。
 
 また、韓国やアメリカも今この地域で大きな紛争となれば、世界経済に与える影響も大きいので、報復爆撃などは考えていないと思います。将軍様がそこまで読み切って今回の事件を起こしたとするなら、相当なものですが、中国のニュースで見た限りでは、やはり将軍様の体力の衰えは隠せないと思います。
 
 ですから、今回の事件は将軍様自身の行動ではなく、次の息子さんの時代をにらんだ忠誠合戦の一部と考えるべきでしょう。政権中枢が緩むと今回のビデオ流失事件や公安資料流失事件のような内部の勝手な行動が起こるのです。(ビデオ流失事件同様、義憤に駆られてやったと思っているのです。)そう考えると中国にも韓国にもアメリカにも何の利益にもならない今回の事件を理解しやすいと思います。
 
 逆に怖いのは、関東軍が現地で勝手に戦争を拡大して、結局日本全体が戦争に引きずり込まれたように、現地の一部の部隊や将軍たちが、国全体を引きずり込むような行動にでることです。逆説的ですが、将軍様指導力が強ければ、こんなことは起こらないです。将軍様も何とかこれまでアジアの最貧国を世界に認めさせた外交能力があるのですから、全面戦争や日本・韓国に対するテロ攻撃などという無茶なことはしません。
 
 ただ、このまま朝鮮半島が落ち着くとは考えられません。北朝鮮は何か事を起こさないと存在できない国なのです。この国にとって一番の危機はアメリカや韓国が攻めてくることではなく、世界から忘れ去られることなのです。
 
 素人外交評論家のたわごとでした。明日は午前中2コマ(45分×4時間)の授業の後、スピーチコンテストの審査員をしなければなりません。1日大変です。