新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国意外発見(あなたの知らない庶民の世界)

 やっと週末です。今週は試験問題作成や授業準備なので忙しかったので、やっと1週間終わったという感じです。まだ、試験問題や解答の一部が終わってないので、週末から月曜日にかけてがんばらなければなりません。空っぽの冷蔵庫の中身もこの数日で補充しました。
 
 野菜と果物は何とか揃いました。後は、お肉がそろそろ底を尽くので明日あたり、別の繁華街のデパートでお肉を購入しなければなりません。ところで株価もこのところ上げ相場だったのですが、今日は商い整理となってしまいました。以前はアメリカのダウ平均の連動したのですが、このところ日本株だけが下がったままです。
 
 これから日本株に買いが入るという楽観的な見方が証券アナリストにありますが、やはり日本は長期的に売りなのだろうと思います。その理由はまたいつか書きます。中国にいると上げ潮の国と引き潮の国の違いが良く分かります。多分アナリストの人も分かっていると思いますが、それをいったらおしまいなので言わないでけでしょう。
 
 このところお堅い話しばかりだったので、今日は街角報告です。皆さんの中には新しい読者の方もおられるので、日本にあって、まさか中国にはないだろうと思うものについて書きます。なぜ中国にないと思ったのかその理由は国情の違いや文化の違いからです。たとえば日本は受験競争が激しいが、中国では社会主義の国だから、放課後塾へ行ったり予備校へ行ったりしないだろうと日本にいる時思いました。
 
 また、同じ理由で就職試験や公務員試験の予備校などないだろうと考えていたのです。多分改革開放政策の初期はなかったと思います。まして文革の時代はなおさらです。しかし、今は政治体制は社会主義ですが、実態は資本主義国日本と同じなのです。塾は堂々と有名中学(中国は中学と高校どちらも中学と呼びます。厳密には初級中学が中学・・初中 高級中学が高校・・高中)の名前を堂々と上げています。おじさんの街のNO1は第三中学です。それで「三中英才」が塾の前に看板として掲げられています。
 
 もちろん中学側も宣伝がすごいです。三中の次はすぐ道を挟んで第一中学です。次がおじさんの住むB区の近くの第七中学です。ここは何と校舎の屋上にネオンサインで「第七中学」と表示しています。10階のおじさんの部屋からも見えます。当然家庭教師もやっています。日曜日には繁華街で「家教」と書いた紙きれを掲げた大学生が大勢います。
 
 日常生活で驚いたには「焼き芋屋さん」がいることです。おじさんの街では焼き芋は坪に入れて焼きます。ここでも坪焼です。また、漫画に良くでる文字通り焼いた石に芋を入れる「石焼き芋」も中国にはあるそうです。案外、中国オリジナルではなくて、日本人が中国にいた時に残した物かもしれません。
 
 実は今日授業(総合日本語)で「楊枝」(ようじ)という言葉がでました。これも中国にあります。ただ「牙筌」と言います。爪楊枝は昔からあるもので、「武士は食わねど高楊枝」などという言葉もあります。どちらが先に発明さいたか分からないのですが、中国の「牙筌」も日本の楊枝も同じものです。
 
 食べ物についても書いたことがありますが、山芋、こんにゃくなど全てあります。カップラーメンなどは中国の人は自国の発明だと思っているほどですもちろんある時代まではなかったのでしょう。中国人の生活でカップラーメン抜きの生活は考えられません。列車の昼食も空港の昼食も直距離バスの昼食も全てカップラーメンです。
 
 昼食時になると、地方都市の空港ではカップラーメンにお湯を注ぐ人で行列ができます。中国ではどこでもお湯がでる装置がセットされています。アニメのキャラクターもたくさんあります。ドラえもんは当然ですが、「ちびまるこちゃん」に「名探偵コナン」「ウルトラマン」「クレヨンしんちゃん」など沢山あります。中にはアトムの絵を車にはっている人もいました。(アトムとクレヨンしんちゃんとちびまるこちゃんは中国の銀行カードのキャラクターです。)
 
 中国では犬は皆食べられるので街で犬は見かけないという都市伝説がありますが、全くのうそです。ペットショップもあって、可愛い犬を売っています。中国のお犬様は人間が抱いています。また日本同様靴を履いたり、服を着た犬が街を歩いています。(しつけはよくて、紐なしですが、ご主人様が呼ぶと飛んでいきます。)
 
 もちろん動物病院もたくさんあります。ちゃんと犬の絵が描いてあるます。猫もいますが、犬ほど大事にはされていないようです。その他のペットは余りみかけません。鳥を飼って、グランドで鳴かせている人もいます。数人で鳴かせ比べをしている人もいます。立派な籠に入っています。
 
 マスコミの報道する中国そして中国人の生活とは一味違った世界を中国人社会(B区にいる日本人は4人だけです。3000人近い教職員と家族の中で)にいると味わえます。明日は買い物と試験準備です。